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「ちょっと取られすぎですね」。試合後の記者会見で青柳勝彦監督が最初に発した一言が、今回の試合を表していた。10月28日(日)、関東大学ラグビーリーグ戦1部の第5戦が行われ、大東文化大学は法政大学に54-36で勝利を収めた。
これまで選手たちが異口同音に挙げていた『試合の入り』が課題の大東文化だったが、今回も順調なスタートは切れなかった。法政のキックオフで始まった試合は、前半5分に法政のモールを起点に先制トライを許す。
その後、大東文化も1トライ返すも、CTB(センター)シオペ・ロロ・タヴォ(外英2=ウェズリーカレッジ)がシンビンによる一時退場となった直後の16分、法政のCTB根塚洸雅(2年=東海大仰星)に走られ早々に2トライ目を喫してしまう。
アタックではセットプレーで圧倒し、個人技からトライが出来ていた。19分には敵陣でマイボールスクラムを押し込むと、ボールを持ち出したSH(スクラムハーフ)南昂伸(社経2=御所実業)が鋭いステップで法政のディフェンスラインをブレイク。
待ち構えるFB(フルバック)をも抜き去り、トライゾーンを目前にSO(スタンドオフ)大矢雄太(環境4=中部大春日丘)へお膳立てのラストパスを放った。
28分のトライも、力強いヒットで法政ディフェンスを弾き飛ばしたNO8(ナンバーエイト)アマト・ファカタヴァ(外英4=ティマルボーイズ高)のプレーから生まれた。大矢のコンバージョンキックの精度も冴えわたり、3トライともキックを成功させスコアは21対12。
だが、「ボールを早く展開する相手に対し、ボール出しのところでプレッシャーをあまりかけられなかった」とFL(フランカー)佐々木剛(社経3=八戸西)が反省したように、32分にも法政CTB呉洸太(4年=大阪朝鮮)の突破を防げず、前半の内に相手に3トライを奪われる。
終了間際に大東文化が1トライを加えたことで28-19と少しリードを広げて前半を終えたものの、予断を許さない状況は後半も続いた。
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