人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2018年10月29日

今後の課題を実感 ジャパンラグビーチャレンジマッチ2018 レビュー

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
  • Line
中村亮土

中村亮土

ポジティブな面を書けば、ディフェンスライン全体で前に出るスピードは試合の終盤にも落ちなかったし、世界選抜に疲れが見えた後半は何度もディフェンスを破ることができた。昨年の対戦時に比べれば、チームとしてレベルアップしたのは間違いない。後半34分、SO松田力也のインゴールへのキックを追ったCTB中村亮土のトライで、28-31という3点差に迫ったところで勝利は目前だったが、最後は連続攻撃の中でのハンドリングエラーが出てしまいノーサイドとなった。

チャンスでミスや反則が起こるのは、判断ミスが要因になっていることが多かった気がする。ディフェンスのいないスペースを作り出して的確に攻める。その判断、遂行するスキルは引き続き向上させなくてはいけない。ディフェンスについても世界選抜の選手に比べて個々のタックルの精度は低かった。しかし、一番の問題点は、スクラム、ラインアウトが不安定だったことだろう。ここを安定させない限り、来年のラグビーワールドカップでの決勝トーナメント進出は達成できない。

世界選抜は、後半開始早々にワイアット・クロケット(元ニュージーランド代表、193cm、118kg)、ベン・アレクサンダー(元オーストラリア代表、189cm、120kg)というベテランPRが出てきて日本代表に圧力をかけた。ラインアウトも、203cmのジェイソン・ジェンキンス、201cmのサム・カーターの長身LOの存在で日本代表は苦しめられた。しかし、逆に言えば、11月3日のニュージーランド代表戦、17日のイングランド代表戦に向けて良いレッスンを受けたということだ。セットプレーの早急な修正が求められる。

ラファエレ ティモシー

ラファエレ ティモシー

「結束するのに時間がかかると思っていた」と、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ。10月中旬まで続いたトップリーグの激闘を休止してメンバーが集合したこともあり、今秋の国際試合のスタートとしては悪くない内容というのが、コーチ、選手の一致した見解だろう。しかし、ここから、ニュージーランド、イングランド、ロシアと続く3連戦に向け、急ピッチでチーム力を上げていなくては良い結果は得られない。振り返れば、あの世界選抜戦がきっかけだったと言えるようなレベルアップを見せてほしい。

日本代表対世界選抜結果

10月26日、東大阪市花園ラグビー場
日本代表●28-31◯世界選抜(前半7-24)

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ