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後半も先手を取ったのはトヨタ自動車だった。3分、サントリーがボールを展開する中でミスしてこぼれたボールを、CTBイェーツ スティーブンが拾って、最後は再び、WTBヘンリーが左隅にトライを挙げて10-17とリードを広げる。
さらに、危険なタックルによりサントリーのNO8ショーン・マクマーンがシンビン(10分間の途中退場)となり、数的有利となったトヨタ自動車はSOライオネル・クロニエのPGを挟み、18分、キャプテンFL姫野和樹のジャッカルを起点に素早く右に展開。
最後はCTBイェーツが右隅に飛び込んでトライ、10-25と大きくリードした。しかし、昨季も18点差をひっくり返して勝利している王者は落ち着いていた。
「最後20分、走り切る自信はありましたし、ボールを継続することを確認しました。後半入った時点で、トヨタの選手で足をつっている選手が何人かいたので、最後、クロスゲームを勝ち切れる。我慢し続けようという話をしました」(サントリー主将SH流大)。
流キャプテンの言葉の通り、22分、サントリーはSO田村が落ち着いてPGを決め、13-25と12点差に詰めると、31分にはボールを継続して、最後はSO田村がランで切れ込み、インゴールにボールを運んでトライ。ゴールも自身で決めて20-25と5点差に迫る。
その後もサントリーが敵陣奧深くで、攻め続ける時間が続くが、トヨタ自動車もなんとか粘って得点を許さない。
38分、トヨタ自動車は新人NO8吉田がジャッカルを決めて、ハーフウェイライン付近でラインアウトのチャンスを得た。このボールを2分間ボールをキープしてボールを蹴り出せば、トヨタ自動車の勝利かと思われた……。
しかし、このラインアウトが乱れて、再びサントリーボールとなり、敵陣でボールを継続。44分にはトヨタ自動車のFL姫野が、チームとして反則の繰り返しにより、シンビンに。
数的有利になったサントリーはスクラムを選択、FLツイ ヘンドリックがトライしたかに思われたが、途中出場のSHマット・ルーカスからボールをもらった際、スローフォワードの判定となってノートライ。しかし、アドバンテージでサントリーのPK。
49分、再びスクラムを選択したサントリーは、そのまま押し込んだ際に、トヨタ自動車がペナルティ。反則がなかったらトライになっていたということでペナルティトライの判定となり7点が加わり、サントリーが27-25と大逆転で開幕戦を制した。
マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)はサントリーのルーキーCTB梶村が選ばれた。3連覇に向けて開幕白星スタートを切ったサントリーには勝ち点4が加わり、惜敗したトヨタ自動車も7点差以内の敗戦ということで勝ち点1を得た。
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