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ラグビー コラム 2018年5月22日

日本のセブンズを知り尽くした男が満を持して現場の先頭に立つ 岩渕健輔氏男子セブンズヘッドコーチ就任

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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今回、ヘッドコーチ就任を引き受けた理由についてはこう説明している。「東京で、現場に立ってメダルを獲るということを、自分がやらなければならない。そう判断しました。セブンズ日本代表のコーチとしてかかわるようになったのも、オリンピックの種目に採用されるかもしれないということを知っていたからです。(カラウナHCが)残してくれた世界トップの考え方、理論を発展させ、さらにいいチームをつくっていきたいと思います」。

岩渕HCは、2015年の15人制ラグビーワールドカップ(RWC)、2016年のリオ五輪のセブンズ日本代表の両方をGMとして支えたが、この時までの強化を「プロジェクト型」と称している。RWCであれば南アフリカ、リオ五輪であればニュージーランドという強豪国にターゲットを絞っての強化という意味だ。これによって世界を驚かせたわけだが、結局は本来の目的であったベスト8、メダル獲得を逃した。2020年の東京でメダルを獲得するためには、大会を通して力を発揮できる「地力」を身につけなくてはいけない。それが新HCのミッションになる。

男子はまだしも、女子総監督との両立は難しいのではないか、という声もあるが、岩渕HCは「他競技を見渡しても珍しいのですが、セブンズは男女が同じ場所で同じ時期に世界大会を行うことが多い。男女が連携をとることが求められる競技ですので、可能だと思っています」と説明した。

セブンズ日本代表の選手招集の難しさについては、「15人制のRWCの翌年にオリンピックがあるという順番は変わらないでしょう。多くの選手がRWCを目指したあとに、オリンピックに挑戦しようとしています」と理解を示し、こう説明した。「セブンズで大事なのは、選手を集めてチームを作るというより、ずっと来てくれる選手を鍛えて強くすることです。15人制と7人制はそれぞれが競技として成熟しており、両方できる選手は少なくなっています。日本で言えば、2015年のRWCと2016年のオリンピックの両方に出たのは福岡堅樹だけです。セブンズにベストメンバーが集まっていないと感じる方は、15人制の日本代表選手の顔が浮かんでいると思いますが、リオ五輪までの強化に関わっていたメンバーの多くが今年もセブンズ日本代表でプレーしていますし、実際にはセブンズの中でステップアップしてきた選手が多い。ユース世代から選手を発掘、育成するセブンズアカデミー(一期生は福岡堅樹、松島幸太朗ら)からも選手が育っています」

日本協会とセブンズの専任契約を結んでいるのは、小澤大キャプテン、鶴ケ崎好昭、林大成の3名だけだが、リオ五輪のメンバーでもあった坂井克行(豊田自動織機シャトルズ)ほか、橋野皓介(キヤノンイーグルス)、本村直樹(ホンダヒート)らは常時参加し、中心メンバーは固まっている。これらの選手を鍛え上げ、そこにRWC2019後に五輪に挑戦する選手が出てきて「良い競争」が生まれ、さらに強いチームができあがっていくことを岩渕HCも望んでいる。

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