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41分にも島田がPG(ペナルティゴール)を決め、24-0と大きく勝ち越して前半を終えた。
迎えた後半7分、相手のパスミスからボールを拾った仁熊が、相手のディフェンスラインが揃わない隙に、相手を抜き去り激走。そのままトライを決め、後半も筑波大のペースかと思われた。
だが、19分、相手陣地でのラインアウトを失敗し、チャンスを潰すと、そこから早稲田大に攻め込まれ、PR(プロップ)鶴川達彦にトライを奪われてしまう。
更に29分にはSO加藤皓己のトライ、34分には相手のBK陣の素早いパスと技ありのキックに苦しみ、3連続でトライを許した。
後半は押し込まれる時間も増えたが、試合終了直前に相手のノックオンからチャンスを作り、フェーズを重ねて最後、大西が押し込んでノーサイド。後半に課題を残したものの38-21で危なげなく勝利した。
古川監督は「これまで負けていたセットプレーや接点で勝てたので、ボールを支配できた。だが、早稲田大はベストメンバーではなく、コンタクトの部分などまだまだ突き詰めていく必要がある」と振り返る。
また、「セットプレー、特にスクラムが通用したことは選手の自信になる。加えて、初スタメンとなった選手も十分に戦えることがわかった」と手応えを口にした。
昨年のスタメンのほとんどが卒業を迎え、今年はメンバーが大幅に入れ替った。今年の4年生は人数が少ないため、下級生を巻き込みチームで戦うことを特に意識してきた。
「昨年は上級生に萎縮してしまったので、(今年は)学年の壁をなくしたい」という主将の大西の想いに後輩が呼応した。実際に、早稲田大戦に出場したPR安里大吾(同2年)やLO中原健太(同2年)は果敢にタックルを決め、初スタメンの起用に応えた。
古川監督は「3年生を中心に、下級生の『自分が活躍する』という勢いを感じる」と語った。
現状の筑波大を、古川監督は「可能性しかない」と表現する。3年ぶりの大学選手権出場、日本一に向け、新生筑波大は更なる進化を目指す。
次戦の相手は、初戦で早稲田大学を破っている日本体育大学。次戦もホームの筑波大学グラウンドで開催される。
文/写真:明石尚之(筑波大学新聞)
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