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ラグビー コラム 2018年4月9日

葉桜の東京、サンウルブズに春は訪れたか?スーパーラグビー

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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「日出る国の狼軍団」。次戦は勝利なるか?

開幕6連敗となったサンウルブズのジェイミー・ジョセフHCは「攻守の切り替えで苦戦していた。相手の11番へのタックルは全員苦戦していた。ターンオーバーが多くなければ、ディフェンスシステムに問題なかったと思う」。

「また、相手に裏を狙われて戻ってセットするときに、FWがラックに寄り過ぎてしまってディフェンスの幅が取れず、苦しんだ場面があった」と試合を振り返った。

さらにジョセフHCは「ポゼッッションやテリトリーも50%ずつで、(アタックしたときに)ゲインライン成功したのは77%で、5トライも取れて、ペナルティーも相手が10、自分たちが3だったので規律は良かった」。

ただ、「アタックする能力はあると思うのでディフェンスの立て直しが急務だと思う」と課題を口にした。

キャプテンSH流は「アタック自体は良かったが、最後のフィニッシュのところ、ボールキープできていればということころでパスミスしたり、失ったりしたところが変わっていれば違っていたと思う」。

続けて、「そこの遂行力は(敗戦の)原因の一つにあると思います。(与えたトライは)ソフトなトライが多かった」と肩を落とした。

姫野のトライを喜ぶフィフティーン

ただ、流は前を向いて「苦しいときこそを選手が一致団結して、スタッフといいコミュニケーションを取って、次のタスクをやるだけ。悪いところから目をそらさずレビューをして、今週はどうやれば勝てるか、いい準備してきた感触があった」。

そして、「最後のところで結果にあらわれなかったが、過程はいいものがあった。来週こそ、必ず、ホームのファンの目の前で勝てるように準備していきたい」と先を見据えた。

今年の開幕前、ジョセフHCが「昨年、サンウルブズは失トライの72%が3フェイズ以内のトライだった」と話してくれたことがある。その傾向は今年も変わらず、ワラターズ戦も失った7トライ中、4トライがセットプレーから3フェイズ以内の失点だった。

選手たちはディフェンスが崩れた要因を「今年から新しいチームになったこと」「メンバーが固定できていないこと」を挙げていた。

残念ながら、なかなか春が来ないサンウルブズ。東京・秩父宮ラグビー場での試合も残り2試合。次節の4月14は再び秩父宮ラグビー場で、昨年は勝利したニュージーランドのブルーズと対戦する。

個々の能力の高い相手だが、この1週間でタックルの精度を上げることはもちろんだが、チーム全員でコミュニケーションを取りつつ、組織ディフェンスを高めて失トライを4~5本に抑えれば、アタック能力はあるだけに狼軍団の今年初勝利が見えてくるはずだ。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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