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ここで奮起したのは再びCTBリトルだった。23分、ゴール前のラインアウトからパスダミーを挟んで抜け出し、相手のタックルも外して独走。最後はインサイドをフォローしていたLOワイクスへパス。
ワイクスがそのまま、回り込んで中央にトライ、ゴールも決まって14-24。さらに28分、SO田村がPGも決めて17-24と7点差に追い上げる。
何とか同点でハーフタイムを迎えたかったサンウルブズだったが、スクラムからのアタックの上手いワラターズに、35分はSHゴードン、40分にはFBブライス・ヘガティーにトライを献上。
前半だけで5トライを与えてしまい、17-38と大きくリードを許してしまった。
さらに後半に入って5分、今度はワラターズにラインアウトから一発でFLフーパーにトライされて、17-43と26点差とされる。
サンウルブズはメンタル的に折れても仕方がない状況だったが、この試合ではホームのファンの前で最後まで戦う姿勢を見せ続けた。
13分、自陣、相手のノックオンからボールを右サイドに展開し、WTBセミシ・マシレワへ。マシレワがそのまま走りきってトライ。
さらに26分、相手のゴール前スクラムからNO8姫野がトライを挙げて、29-43と14点差に追い上げることに成功した。
姫野のトライの前の25分、相手キャプテンFLフーパーが故意の反則によりシンビン(10分間の一時的退場)、残り10分強。しかも数的有利ということで、早い時間にサンウルブズがトライを挙げれば同点の可能性も見えてきた……。
しかし、32分、再びワラターズのWTBナイヤラヴォロに突破を許してトライされてしまい、29-50とされて万事休す。そのまま試合はノーサイドを迎えた。
ワラターズは最後のトライで、3トライ以上差をつけてボーナスポイントを加えて勝ち点5を獲得。総勝ち点を19に伸ばした。サンウルブズは勝ち点を挙げられず、総勝ち点は2と変わらず。
勝利したワラターズのダリル・ギブソンHC(ヘッドコーチ)は「サンウルブズがテンポの速いプレーしてくると思っていたので、そこをスローダウンしたかった。チームはよくやってくれて素晴らしかった」と選手たちを称えた。
また、キャプテンのFLフーパーは「前半はサンウルブズの方が自分たちのゲームをやっていたと思うが、後半、風のことを考えて自分たちのゲームができたかなと思う」。
そして、「サンウルブズはディフェンスでもテンポ上げてくる、我々のしたいプレーにプレッシャーを与えてくると想定して、事実、実際にそうしてきた。残り3~4分のところでトライも取れたので、そこに屈することなくアタックできた」と胸を張った。
フーパーは対戦して、印象に残ったサンウルブズの選手を聞かれて「(かつてチームメイトだった)マツ(松島)のような選手がFBにいると脅威になると思っていて実際そうだった」。
「特に前半でそう感じた。リトルもすばらしかった。他にも身体が大きくてフィットしているFWがいて、サンウルブズが我々に対してよくやってきた」と率直な感想を述べた。
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