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ラグビー コラム 2018年4月4日

ベスト8が出揃う、混戦の春を制するのは?全国高校選抜ラグビー

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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予選リーグを振り返ると混戦となったEグループ以外は概ね予想通りと言えよう。近畿大会上位4チーム(大阪桐蔭、報徳学園、天理、御所)、関東大会のファイナリスト2チーム(桐蔭学園、流通経済大柏)、九州大会(東福岡)と東海大会(中部大春日丘)の優勝チームがそれぞれベスト8に駒を進めた。

大会4日目の終了後、抽選によって決勝トーナメントの組み合わせが決まった。4月5日の準々決勝のカードは下記になった。

左の山には関東勢2チーム、九州、東海の2チームが、右の山には近畿勢4チームが集まった。なお準々決勝以降の会場は、いずれも熊谷スポーツ文化公園陸上競技場である。

◆準々決勝組み合わせ
・第1試合:10:00 桐蔭学園 vs. 東福岡
・第2試合:11:20 流通経済大柏 vs. 中部大春日丘
・第3試合:12:40 大阪桐蔭 vs. 御所実業
・第4試合:14:00 報徳学園 vs. 天理

※4月7日は第1試合と第2試合の勝者、第3試合と第試合の勝者が準決勝で対戦し、8日に決勝が行われる

準決勝1試合目は前年度覇者の桐蔭学園と、一昨年度の王者・東福岡が激突することになった。関東大会王者の桐蔭学園は今年もSH(スクラムハーフ)小西泰聖(3年)を中心にボールをしっかり展開しつつ、相手のスペースや隙を突くのも上手い。

一方の東福岡は「横だけでなく縦のスペースも突く」と、藤田雄一郎監督が言う通り、今季はキックも交えつつ、立体的に攻めている。キャプテンHO(フッカー)福井翔、CTB(センター)宝田悠介(ともに3年)らボールを持って前に出る力もある。いずれにせよ好勝負が期待できそうだ。

2試合目は流通経済大柏と中部大春日丘と、全国常連の2チームの対戦となった。流通経済大柏は、WTB(ウイング)永山大地、FB當眞慶(ともに3年)ら決定力のある選手がおり、「今年はBKに力がある」と相亮太監督が言うように得点力は高い。決勝トーナメントでもアタックで相手を上回りたい。

一方の中部大春日丘は判断力に長けたキャプテンSH岡本泰斉を中心にゲームを組み立てる。予選リーグでは接戦をものにしてきただけに、まずは失点を抑えてクロスゲームに持ち込みたいところだ。

3試合目は近畿大会の準決勝と同じ、大阪桐蔭vs.御所実業というカードになった。なお近畿大会では大阪桐蔭が、32-14で勝利している。

「花園で準優勝した去年のチームより強いのでは」という大阪桐蔭は、SO高本幹也、キャプテンCTB松山千大(ともに3年)、FL奥井章仁(2年)ら能力の高い選手がおり、FW、BKともに前に出る力が強い。

一方の御所実業もキャプテンSO青木拓己、SO/CTBメイン平、CTB谷中樹平(いずれも3年)らBKにタレントが揃い、FWを見ても伝統のモールは強く、PR(プロップ)島田彪雅(2年)、LO(ロック)田中謙太朗らも突破力にも長けている。

近畿大会で負けているだけにリベンジの気持ちも強いだろう。大阪桐蔭がやや有利と見るが、試合巧者の御所実業だけに楽しみな一戦である。

4試合目は報徳学園と天理の対戦となり、この試合も近畿大会準決勝と同じカード。この時は報徳学園が26-12で勝利している。報徳学園は。主将のNO8(ナンバーエイト)福西隼杜、SH丸尾祐資、SO森元翔紀(いずれも3年)ら昨年度の花園で活躍したメンバーがチームを引っ張る。

展開ラグビーが持ち味の天理はキャプテンFL(フランカー)照井悠一郎(3年)を軸に、SH山脇一真(2年)、SO水野景介(3年)、決定力の高いWTB豊田祐樹(2年)らが好調であり、全国の舞台で近畿大会の雪辱を果たしたいところだ。

強豪チームは予選リーグで主力選手を温存し、選手をローテーションしながら戦っていたチームも目立った。きっと「準々決勝からが本番だ」と思っている指揮官、選手たちも多いはずだ。

「今季の高校ラグビーは混戦模様」と言われている中で、決勝トーナメントを全勝で駆け上がり、春の王者に輝くチームはどこになるか。2019年ラグビーワールドカップの開催地である熊谷の現地で、もしくはJ SPORTSオンデマンドで、高校生ラガーの熱い戦いを見届けてほしい!

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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