ダカールラリーの鉄人・菅原義正がこっそり教える　ル・マン24時間レースのトリビア

■サッカーＷ杯とかぶった時のル・マン24時間は…

―「フランス」ならではのエピソードはありますか？
菅原：ル・マン24時間レースの開催が、サッカーＷ杯フランス大会と重なった時があって、その時にサッカーの試合をサーキットでパブリックビューイングしていたんです。スタートは皆わーっと盛り上がりながらレースを見て、各車が走り出して行ったら、すーっと観客はサッカーのパブリックビューイング会場の行ってしまったんです。レースもサッカーも大好きなフランス人の「国民性」に思わず笑ってしまいました。

■楽しみ方は無限にある

現在のガレージ内の様子。アフリカエコレースに参戦するマシンもここで制作される。（提供：日本レーシングマネージメント）

― 無観客のル・マン24時間ですが、おすすめの楽しみ方はありますか？

菅原：難しい質問ですねぇ（笑い）。その人その人の想いで、楽しみ方は千差万別ではないでしょうか。まさに「職人技」のピットワークを見たり、ひたすら公式ホームページでラップタイムを見ていたり、はたまた夜間に赤く光るディスクブレーキに見とれてしまったりと、いろいろですよね。

私が残念なのは、今回国内で映画館でのライブビューイングがあるそうなんですが、そこに行けないことなんです。実はル・マンの週末に、四国でバイクのラリーに出場していまして、どうにかスケジュールをやりくりして映画館でル・マンを楽しみたかったのですが…。
もし来年、観客を入れての開催となったら、応援に訪れたいですね。選手やチームはもちろんですが、ル・マンという憧れの街を応援しに行きたいです。

聞き手：杉山友輝（J SPORTS）