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ピックアップ コラム 2020年6月16日

コロナ禍でのマネージメントのキーワードは「自主性」 指導者たちが実践したニュースタンダードに迫る 大久保秀昭(JX-ENEOS硬式野球部監督)×藤田将弘(日本体育大学男子バスケットボール部監督)×青島健太(スポーツライター) 困難突破トーク 監督室編

J SPORTSプロデューサーコラム by 杉山友輝(J SPORTSプロデューサー)
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コロナ禍で求められているのは「続けること」

今この状況で大切なのは「続けること」と話す藤田氏

今この状況で大切なのは「続けること」と話す藤田氏

青島: 学生スポーツの中止によるスカウトへの影響はありますか。

藤田:全国大会を目指して頑張ってきたアスリートたちの夢が閉ざされてしまい、悔しいの一言ですね。 スカウティングはプレーだけを見ているわけではないんです。全国大会に出てエースナンバーをつけている選手たちのプレーがうまいのは分かっているので、オフザコートでの姿も見ています。

また、先生方や親御さんとお話することもありますが、それが出来なくなりましたので、監督さんに連絡して選手とオンラインでお話することを予定しています。また、Bリーグへ行きたい選手たちも沢山います。オファーをかけてもらうには試合の場が大切ですが、見てもらえる場がなくなり、選手たちは不安になっていますね。私からも売り込みをしていきますけど、こればかりはどうなるか分からない状況です。Bリーグ志望以外に、教員や就職したい学生たちもいますが、通常春に実施している教育実習が9月になってしまい、リーグ戦も同時期を予定しているので、教育実習にいく選手は試合に出れないということもあると思います。サポートしていく側も模索しています。

大久保:自チームでいえば、昨年まで自分が大学野球に関わっていて六大学野球を中心に選手情報はありますから、今年に限ってはそんなに苦労はしていません。
ただ、ここから活躍してくる4年生や、春に勝負をかけていた選手にとっては、プロにアピールする場がないことは辛いですね。エネオスは会社側から採用を減らすという話はないですけど、そういうチームも出てくるかもしれません。実際にアメリカはドラフト指名人数を減らしましたね。プロ野球のドラフトについては今後どうなるかは未定ですよね。僕が今も慶應の監督をしていたら、野球で勝負をかけたいという選手たちにどうやってアドバイスをしたらいいか悩みますね。

藤田:社会人チームでのプレーを志望する学生も、受け入れる会社も、両方数が少なくなるでしょうね。一般就職も求人倍率が下がるでしょうし、就職氷河期になる懸念もありますね。

大久保:藤田さんも仰っていたように、チームスポーツはバランスが重要なので、プレーがうまい選手だけを揃えるのではなく、プレー以外のところでどういう役割をしているかを見ますね。飛びぬけてうまい選手も必要だけど、優秀な人間性を持っていて、リーダーシップを取れる選手も大切ですからね。

藤田:このバランスを考えながらリクルート活動をしていく中で、今すべての活動が止まってしまっているのは厳しいですね。ただ、今この状況で求められていることは「続ける」ということだと思います。続ける難しさ、続けないと分からないこともあるので、選手たちにはそれも伝えています。

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