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モーター スポーツ コラム 2022年8月3日

鈴鹿8耐を生中継!伝統のオートバイ耐久レースの歴史、そして醍醐味とは?

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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その第1回大会で最強ホンダワークスの優勝と見られた予想を覆し、初代ウイナーになったのが「ポップ吉村」こと吉村秀雄率いるプライベートチーム「ヨシムラ」のスズキGS1000。レース中の度重なるトラブルに即座に対処し、真夏の8時間を最初に制したのは巨大メーカーのワークスチームではなく、独自のノウハウでレースを戦うレース屋「ヨシムラ」だったのです。

この「ヨシムラ」のドラマチックな優勝は鈴鹿8耐の人気に火をつけました。その後、日本には空前のバイクブームが訪れ、オートバイは当時の若い男性の必須アイテムに。バイクの売上に直結する宣伝ツールとして鈴鹿8耐が注目され、ついに1985年にはヤマハワークスが参戦。当時の伝説のグランプリライダー、ケニー・ロバーツが驚きのスピードを披露しながら、ホンダワークスや海外の耐久チームを凌駕しました。

しかし、この1985年のレースにはとんでもないドラマが待っていました。トップを快走したヤマハワークスのFZR750が残り30分でストップ。国内屈指の人気を誇ったトップライダー、平忠彦がホームストレートでマシンを止める姿は鈴鹿8耐の史上最大のドラマとしても今も語り継がれています。

真夏の耐久レースが生み出す、信じられないドラマの舞台として鈴鹿8耐は人気を不動のものとし、国内4大メーカーが覇権を争う国内最大級のレースイベントへと発展していきました。

2000年代以降は国内のオートバイ市場の売上が減り、メーカーもモータースポーツを通じた宣伝をグローバルにシフトし、鈴鹿8耐でのワークスチームによる参戦は減りましたが、2019年にはカワサキワークス「Kawasaki Racing Team」が優勝を飾り、今季はその対抗馬としてホンダワークス「Team HRC」が最強マシン、ホンダCBR1000RR−Rで対抗するなど、ワークス対決は今も鈴鹿8耐の最大の注目ポイントと言えます。

近年はFIM世界耐久選手権の最終戦に設定され、そのお祭りイベント的な部分が再評価されつつある鈴鹿8耐。コロナ禍で2年休止となりましたが、国内のオートバイ売上は伸びており、今年のレースが盛り上がれば、今後さらなるワークスチームが参戦する可能性もあるでしょう。

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