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モーター スポーツ コラム 2022年7月13日

フツフツと考える…報道の在り方とは?

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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先週の参議院選挙運動中に衝撃的な事件が起きましたね。
元首相が凶弾に倒れて、お亡くなりになった。この事件は、他国で起きたのではなく、日本国内で起きた銃撃であったことに驚かされた。ご冥福を祈ります。そして、元首相の所属する政党も他の政党も異口同音に<民主主義に対する卑劣な蛮行><民主主義に対する許し難い行為>とコメントしたと同時にいろいろなメディアも同じ内容の報道を行ったことにとても違和感を感じていました。もちろん犯行の正当化は絶対にしませんが、ちょっと違うのではないかなと思っています。

そこで、メディアの立ち位置と成すべきこと。自らを顧みてみました。
モータースポーツジャーナリスト、モータースポーツ記者という肩書きで活動させていただいています。生活のために、自動車に関係するその他の仕事もしています。

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報道記者やジャーナリストは、起きた出来事(ボクの場合はモータースポーツ全般に関わること)を文章にまとめ発表し、テレビ番組やその他の映像コンテンツではリポーター、解説者として多くの方々に伝えるメディア=媒体としてコメンテーターの仕事をしています。モータースポーツに関わる記者、ジャーナリストの殆どはモータースポーツが好き、愛している人が殆どであると感じています。もちろんボク自身もそうです。大好きです。一緒に仕事している方で他のジャンルから来た多くの方がモータースポーツの魅力の虜になってしまう様子をこれまで目の当たりにして来ました。しかし、何十年も携わって来た今になって、一度立ち止まらなくてはならないかなと思い始めています。

モータースポーツのカーボンニュートラルへの取り組みは、正しいのか。CO2削減だけを急ぐあまり、このスポーツの魅力を削いでしまっていやしないか。SDGsは、モータースポーツにどう当てはめるべきか、一歩立ち止まって考えるべきではないか。
安全性は飛躍的に向上し、ハード面、ソフト面共に素晴らしい状況なっている。スピードは高まり、コースレコードが更新されれば、それをわれわれは声高に賛美してきた。メディアとして、その表現で良いのか。今後速さはどこまで行くのか。速さだけではない【スゴイ】を創り出すべきだと報道すべきではないか。

そして、末長くモータースポーツが生きてゆくために、体力をつけないとならないと考えます。現状は、自動車メーカーさんの傘の下で多くのシリーズが展開されています。メーカーさんがクシャミをしたらモータースポーツ界は風邪をひいてしまいます。風邪をひかないようにどうしたら良いかを急がず、騒がず、行動しましょうというスタンスでモータースポーツジャーナリスト/メディアは、愛すべきこのスポーツに寄り添って行くべきです。ここ数日、フツフツと考えました。

文:高橋 二朗

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高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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