人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2022年6月14日

5連覇と5人目の日本人ウイナー

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
  • Line

平川 亮は日本人選手として5人目のル・マンウイナーとなった。

2週間連続の24時間レース。
先々週は、Super耐久シリーズの富士24時間レース。
そして、先週は世界耐久選手権のル・マン24時間レース。

TOYOTA GAZOO Racingのルマン5連覇おめでとうございます。

J SPORTS 放送情報

日本でも、ルマンでも有観客となって、多くのモータースポーツファンが会場に詰めかけていただきました。ル・マンは、主催者発表では、24万人以上の来場者数を発表していました。ゴール後の表彰台前にはびっしりとファンがピットロードに入場していましたね。

と、言っても今年もボクは、ル・マンの現地には行っておらず、ライブ中継の国際映像を見ながら多くのMCさんと強力で多彩な解説陣に加えてもらい、スタジオ解説を3時間x2パート務めさせていただきました。

現状では、Hyper Carクラスで参戦している3チームの中では、<本物>のHyper CarはトヨタのGR010のみ。ご存知のように同車は、トヨタのお家芸、ハイブリッドシステムを搭載しており、そのテクノロジーの高さは他の車とは比べ物にならない。しかし、クラス内の車両パフォーマンスの均衡を保つために車重は重くされ、そしてハイブリッドシステムは時速190キロに達しないと作動できないというハンディを負わされた。ハイブリッドのフロントモーターが作動してロケットのようにコーナーを脱出するGR010本来のパフォーマンスは限定的にしか使えなかった。同じクラスのアルピーヌには、性能をアップする優遇措置が取られていたが、テストデーや公式練習走行で持てる性能を発揮せずに走行していたのが発覚し、決勝ではハンディを科せられてしまった。やはりインチキはいけませんよね。

戦前から本命はトヨタですが、心配していたことは三つありました。
一つ目は、天候。
二つ目は、スタート直後の混戦/混乱での接触。
そして三つ目は、トラブル。

終日好天に恵まれた今年のル・マン24時間レース。

天候は、最高でした。青空に白い雲が浮かんで、まるで絵に描いたような美しさ。レース日和。
思い出すのは、昨年の小雨スタート直後の混乱で接触。ブレーキングを誤ったグリッケンハウスにドカンとぶつけられコースオフした8号車。今年は、かなり接近はしていたものの、接触はなくダンロップブリッジを各車は無事に通過。その後ろではLMP2クラス数台がストレートで接触して優勝候補の一台がコースオフ。

第2戦スパで8号車が電気系のトラブルでストップ&リタイヤしている。そして、練習走行でまた8号車。決勝では7号車に電気系のトラブルでストップ。電源の再起動をかけて再び走行することができたが、これによって8号車の優位性は一気に高まった。<本物>のHyper Car故の複雑なメカニカル&エレクトリックで構成されているGR010は、トラブルが発生する箇所がライバルよりも多いということなのでしょう。それでも2台が1-2フィニッシュを成し遂げた。そして、平川 亮選手がトップクラス初参戦で初優勝。5人目の日本人ルマンウイナーとなった。重ねておめでとうございます。

文:高橋 二朗

J SPORTS オンデマンド番組情報

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ