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高星明誠選手(No.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z)「もう1回勝って20点というポイントを積み重ねたい」
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子高星:レースウィークに向けて、 決勝に強いであろうタイヤを持ち込んでいました。ただ、その状況で予選ではどれだけ前に行けるかっていう思いでいたんですけど、予選があれだけ速かったので、「じゃあ今度は決勝で持つタイヤだったんだろうか」ということになってきたんです。そこが不安だった部分であり……僕たちは、マシントラブルでロングランもできなかったので、(レースでの先行きが)読めない部分が多かった。
練習の段階から、そのスープラxBS(ブリヂストンタイヤ)というパッケージの速さや、ホンダxBSというパッケージでのロングランの速さがあるんじゃないかという部分で、結構その部分での勝負になるだろうという思いでいました。ただ、結果的にはミシュランタイヤのパフォーマンスが他のメーカーよりも上を行っていたことで、余裕を持って勝てたのは意外な部分でもありました。
──加えてドライバー2人のがんばりもあったと思います。実際、スタートドライバーの千代選手がオープニングラップで勝負に出て、130Rでトップを取りました。この様子に高星選手もテンションが上がったのでは? それとも複雑な心境でしたか?
高星:(千代の走行を)見ていて、(タイヤの)ウォームアップ性能の違いが明らかに出てたと思います。その影響で1周目にトップに立てたっていうのが大きいとは思いますが、タイヤの性能差がある時のロングランのペースは、ウォームアップが遅いタイヤの方が圧倒的にある(その後のペースが良くなる)という風に感じていて。だから、(3号車が)1周目に前に出られてもロングランのペースになると抜かれるとか、(この先タイヤが)つらい状況になるだろうという予想を……見てて思っていたんです。
ところが、周回を重ねても差を広げていけてたので、「あれ!? もしかしたらチャンスあるかも」という思いもありましたし、反面やっぱりドキドキもしてました(苦笑)。予選の時と一緒で、僕はロングランを走れてないし、日曜日のウォームアップ走行で走ろうと思っていたのにまた赤旗になったこと(※3)で1周も走れずに決勝へ行かなきゃいけないという状況になってしまったので。そういう意味では、ロングランでのクルマのバランスがわからなかったので、そこに対しても不安しかなかったですね。
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