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モーター スポーツ コラム 2022年5月20日

スーパーフォーミュラ第3戦レビュー 雨の鈴鹿で新たなヒーロー誕生

SUPER GT by 吉田 知弘
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そして、残り10周を切ったところで勝負をかける。まずは牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を追い詰めて、27周目のシケインで追い抜き、2番手を手にした。この時点で、トップを走る野尻との差は3.1秒。残りは4周と限られた時間しかなかったが、松下はライバルより1周あたり1.5秒早いペースで追いついていき、29周終了時点では、あっという間に野尻の背後についた。

野尻も応戦はしたが、勢いは完全に松下の方が上だった。1コーナーでアウト側から並びかけ、オーバーテイクに成功。その瞬間、グランドスタンドでは大きな拍手が沸き起こった。

鈴鹿では、これまでカテゴリーを問わず数多くの名勝負が繰り広げられてきたが、なかでも2005年のF1日本GPで、キミ・ライコネンが17番手スタートから追い上げ、ファイナルラップの1コーナーでジャンカルロ・フィジケラをアウト側からオーバーテイクし、観客席は大盛り上がりとなったのだが、まさにそのシーンを彷彿とさせるものだった。

松下は、最後まで勢いを緩めず、わずか2周で5秒ものギャップを築いて、チェッカーフラッグ。自身にとってスーパーフォーミュラ初優勝を飾るとともに、チームにとっても国内トップフォーミュラ初の勝利だった。

松下は見事な逆転劇でスーパーフォーミュラ初優勝を達成した

昨年の最終戦では、スーパーフォーミュラで初のポールポジションを経験した松下だが、決勝ではフライングをしてしまい、ペナルティで後退。今季も富士ラウンドの2レース目で勢いが空回りしてしまい、他車に追突してしまうといった場面があった。

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歯車がなかなかかみ合わず、険しい表情を見せていることが多かった松下だが、鈴鹿のパルクフェルメでは、これまでの苦労から解き放たれたように、満面の笑みをみせていた。

「雨で31周のレースをひとつのタイヤで走り続けないといけないので、最初からガンガン攻めてしまうとタイヤがなくなってしまいます。なので、セットアップもありますが、1周だけ攻めてあとはあまり攻めずに最後を見越して虎視眈々と走り、最後にトップのふたりが見えたときにプッシュしはじめました。僕もタイヤがギリギリでしたが、そういうクレバーなレースが今日はできたと思います」

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