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大嶋和也選手(No.14 ENEOS X PROME GT Supra)「自分たちの実力で獲ったポール・トゥ・ウィンだなという実感がある」
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子──後半を担当は山下選手。逃げるレースを続ける中でFCY(フルコースイエロー)が2回導入されました。2回目の解除直後にはGT300車両と接触、ヒヤリとするハプニングもありました。
大嶋:(2位との)タイムギャップを見ていたら突然2秒を切ってきた(※2)ので、僕らも一瞬何が起こったのかわからなくて。『何が起きたの?』とチームが無線を入れた時に、GT300車両とぶつかっていたということを聞いて。ただクルマに大きなダメージもないし、(抜きづらい)岡山だからそう簡単に抜かれることもないだろうと思いつつも、結構(2番手の100号車)な勢いで追いついてきてたので、だいぶヒヤヒヤしました(苦笑)。今回、たまたまどっちのアクシデントもFCYで処理してもらえたので助かりましたけど、(FCY導入のきっかけとなった車両は)結構クラッシュも大きかったので、SC(セーフティカー)になってたらさすがに押さえ切れなかったかもしれないし、アクシデントが起こるたびにかなりドキドキしていました。
※2:78周目に9.134秒あった差が79周目には1.948秒まで縮まった
──自身のスティントで完璧な仕事をした分、レース終盤を見守るのは余計に疲れたのではないでしょうか。
大嶋:乗ってる時はアドレナリンが出ているし、(ドライブしている時間は)“一瞬”なんですが、(クルマを)降りてからギャップを詰められながら……という展開を見るレースはなかなかツラいです。本来、(レース中に)2秒あれば大きいギャップだと思うんですが、20秒くらいあったところから詰められての2秒は普段の2秒より少なく感じるんで。ドキドキしていました。
──チームとして体制の強化など、取り組んできたことが初戦で結果となって表れました。士気が上がりますね。
大嶋:オーナーにもかなり投資してもらっているし、新しいガレージも建って、新たに『もっといいチームにしていこう』とすごくみんなが気持ち含めて変わり始めたタイミングだったので。そこで結果もついてきてくれたというのは、すごく今後のチームにとってもプラスになるんじゃないかなと思っています。ただ、ここからが勝負になってくるので……。今回はドライバーがなんとかがんばって勝てましたけど、今後は(サクセス)ウェイトを積んで速く走れないレースも増えてくるので、今後はチームに助けてもらわなきゃいけないレースも出てくると思う。そういう時に向けて、チームにはもうちょっと気合いを入れて(笑)、タイヤ交換をがんばってもらわなきゃいけないなと思います。
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