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モーター スポーツ コラム 2022年4月20日

SUPER GT開幕戦で分かったこと、ちょっとから混沌へ

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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SUPER GT2022の開幕戦。GT500クラスは3メーカーが表彰台を分け合う形となった。

昔々、人気テレビ番組「ドリフの8時だョ!全員集合」で加藤 茶さんがステージが暗転、エロチックなシーンに転じた際に言っていた。小学校で流行ったフレーズ、「ちょっとだけよ〜」

岡山国際サーキットで2022年SUPER GTが開幕。
土曜日の練習走行のセッション。ピットで各チームの様子をチェックしながら、タイミンングモニターに目をやる。セッションも後半になって、そろそろタイムを出してくるのではないかなと思っていると、何か変な状況がわかった。岡山国際サーキットは、三つのセクターに分かれている。セクター1と2でタイムアップしてゆくのだけれど、セクター3でタイムアップがされない。その状況を見ていて頭の中で例の「ちょっとだけよ〜」というフレーズが・・・。

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焦らされているような変な感覚。これは、焦らしているというよりも、ライバルにパフォーマンスを悟られない情報戦略。全ての車両にはラップタイム、セクタータイムを測定する電波発信デバイス、トランスポンダーが搭載されていて、それを操作することはできない。つまり、ありのままの速さ、パフォーマンスが丸見えなのがタイミングモニター。だから、セクター3でタイムを意図的に落として1周のタイムアップをしない。それでも、セッションの最後の最後には、本当?!のタイムアタックをしていると思うのだけれど、セッションの途中では、手の内を明かさない戦略だったのでしょうね。

合同テストでも同じようなことが行われていたけれど、その際には、サクセスウエイトが積まれた状況を作っていた。つまり、序盤戦で好成績を得て、ウエイトが嵩んだ状況を想定して、50キロくらいのウエイトを積んでテストに臨んでいたチームが多かったようですよ。

さて、開幕戦の予選、決勝では合同テストや、土曜日の練習走行のようなことはできない。やっていては勝てない。そこで分かったこと。GT500クラスの3メーカーの状況。ご存知のように今シーズンに空力パーツの開発が解禁されて、各々これまでに改良したかった部分に手を入れられた。日産は新型マシンのZ GT500は、全くのニューカマーなので、昨シーズンと比較できないけれど・・・。

開幕戦で分かったこと。

優勝したトヨタのGR Supra GT500は、コーナリング中のダウンフォースが増して、コーナリングスピードがアップ。 2位のホンダのHonda NSX-GTは、トップスピードに至った時のバウンシング(ポーパシング)が解消されている。 3位の日産のZ GT500は、ストレートスピードが速い。

3社の3車が表彰台を分けた。ということは、今シーズンは、均衡した戦いが予想される。混沌のシーズンとなることでしょう。

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文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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