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2022年スーパーフォーミュラの開幕大会は2レース制で開催された。
今年も、富士スピードウェイでシーズン開幕を迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権。今までは全7戦で行われていたが、シーズン中に2回『2レース制』を導入し、全7大会10戦のスケジュールでシリーズが争われることとなった。
早速、開幕大会では2レース制が導入され、各チームとも慌ただしい週末を過ごしたが、2回レースがある分、2人の主役が誕生する週末となった。
【とにかく攻め続けた平川亮がシーズン初戦を制する】
4月9日に行われた第1戦。午前の公式予選では、笹原右京(TEAM MUGEN)が初のポールポジションを獲得した。スーパーフォーミュラでは2020年、2021年のレース経験はあるものの、いずれも代役としての参戦で、レギュラードライバーとしてフルシーズンを戦えるのは今季が初めて。しかも、開幕1ヶ月前に参戦が正式発表になるなど、“バタバタな状態”で開幕を迎えたが、自身の速さを存分に披露した。
「参戦が決まってから、チームの皆さんが毎日徹夜で頑張ってくれました。テストで色んな問題点を出しながら、その都度コミュニケーションをとって着実に前に進めるように目指して、コツコツ積み上げた結果が実ったのかなと思うので、嬉しいです」(笹原)
このまま初優勝という期待も高まった笹原だが、今のスーパーフォーミュラはそう簡単に結果が得られるものではない。スタートでストールを喫してしまい、最後尾に後退。翌日の第2戦でもストールを起こしてしまい、彼にとっては試練の開幕大会となった。
笹原の後退でトップに立ったのは、3番手スタートだった平川亮(carenex TEAM IMPUL)だ。一時はサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)の先行を許したが、14周目にトップを奪い返した。
平川亮(carenex TEAM IMPUL)
その後は着実に後続を引き離していったが、後方では6番手からスタートした昨年王者の野尻智紀(TEAM MUGEN)が10周目にタイヤ交換を済ませ、ペースよく追い上げていたのだ。平川はレース全体の半分を過ぎた25周目にピットイン。チームも7.2秒の作業時間で20号車をコースへ送り出したのだが、野尻が先に1コーナーを通過。平川&インパル陣営のトップ死守は叶わなかった。
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