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デビュー戦での走りに注目が集まる日産Z GT500
2022年のSUPER GTが、間もなく岡山国際サーキットで幕を開ける。レースごと、またドラマティックなバトルが、我々の想像を超えて繰り広げられることだろう。
ここ2年、新型コロナウイルスの感染拡大によって、レース開催にもさまざまな制約があったが、今は元どおりとまではいかないまでも、かなり緩和されて“サーキットでの日常”を取り戻しつつある。見応えのあるレースで、見る側にもストレス発散となることを期待したい。
岡山テストで、絶えず最速だったau TOM’S GR Supra
これよりほぼ1か月前の3月12〜13日に、今年最初の公式テストが岡山国際サーキットで開催された。その後、富士スピードウェイで2回目の公式テストが行われ、その間にマシンもより進化しているだろうが、ターゲットとしてはむしろ1回目の方が参考にしやすいのではないか。
しかしながら、テスト時よりもタイムは落ちるかもしれない。GT500クラスに関して言えば、通常90.0kg/hの燃料流量リストリクター流量が90.2kg/hに下げられているからだ。この規制は今年に限ったことではなく、昨年も実施されているだけに見越して、この数値でテストしていたチームもあったかもしれない。そもそも、テストはあくまでテスト。ライバルに手の内を明かさないため、全力で走っていなかったという可能性もある。
岡山テストの初日、最初のセッションでトップに立ったのは、au TOM’S GR Supraの坪井翔/ジュリアーノ・アレジ組。坪井がディフェンディングチャンピオンの意地を見せ、1分18秒150を叩き出している。そして、午後からのセッション2においては、Astemo NSX-GTの塚越広大/松下信治組がトップだったが、松下は1分18秒215を出すに留まり、この日の最速ドライバーは坪井ということになった。
2日目も坪井の勢いは止まらない。セッション3において、さらにタイムを詰めて1分18秒116をマークしていたからだ。続くセッション4は、どのチームもロングランをメインに走行していたようで、全体的にタイムアップならず。最後まで坪井が最速の座をキープしていた格好だ。
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