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モーター スポーツ コラム 2022年3月24日

2022年は3メーカーが横一線か。ますます目が離せない2度目のSUPER GT公式テスト

SUPER GT by 吉田 知弘
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それだけに、今週末開催予定の公式テスト富士で、どのような速さをみせるのか、ぜひともチェックしておきたいところだ。

これに対するライバル陣営だが、Zの登場に合わせて各メーカーとも空力パーツを見直している。なかでも、ホンダは新型タイプS仕様のNSX-GTに変更し、フロントマスクは昨年までのものと大きく印象が変わっている。実際にダウンフォースが増しているなどポジティブな声がドライバーたちから聞こえてきている。岡山テストでは1日目と2日目のそれぞれ午後のセッションでNo.17 Astemo NSX-GTがトップタイムを記録し、その他のチームも軒並み上位につけていた。例年のデータをみても、岡山国際サーキットではホンダ勢が安定して速さをみせており、今年も開幕戦では有力候補となりそうだ。

トップタイムを叩き出したNo.17 Astemo NSX-GT

昨年は逆転タイトルを獲得したトヨタ勢も、開幕に向けて着々と準備を進めている様子だった。チャンピオンマシンであるNo.36 au TOM’S GR Supraが、2日間を通しての総合トップタイムを記録している。このチームは坪井翔に加えて、今年から元F1ドライバーであるジャン・アレジの息子ジュリアーノ・アレジが加入し話題を集めている。

この他にも、トヨタ勢は今年ドライバーの入れ替えが多く、特に若いドライバーが増えたという印象だ。大半のトヨタ系チームが新コンビということで、このテストでもフィーリングの確認などを行なっているようだったが、おそらくコンビネーションが噛み合っていけば、手強い存在になることは間違いなさそう。ある意味で、今年注目の陣営と言えるかもしれない。

そして、一番気になる今季の勢力図なのだが、岡山テストを終えた段階では“3メーカー横一線”という印象だ。「今年はかなり接戦だ」と、毎シーズン前には言われたりするのだが、今年はタイムリザルトを見ても分かる通り、コンマ数秒以内に7台、8台がひしめき合っている。

今週末、富士スピードウェイで2度目の公式テストが行われるが、岡山国際サーキットとはコース特性が異なるため、おそらく1度目の公式テストとは違った上位の顔ぶれになるかもしれない。つまり、コースによって得意不得意というのが、より顕著に表れそうだが、全8戦トータルで考えると、頭ひとつ抜け出ているチームやメーカーが、今のところは見当たらないという状況だった。

その中で、どのメーカー・チームがチャンピオン争いの主導権を握っていくことになるのか。今年も手に汗握るバトルが、いよいよ始まっていく。

J SPORTS オンデマンド番組情報

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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