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モーター スポーツ コラム 2022年3月16日

SUPER GTとWEC…ダブルカオスな2022年

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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岡山テストでは上々な走りだしを見せてくれたNissan Z GT500

平和な日本においては、岡山国際サーキットでSUPER GTの公式テストが行われました。
例年この時期の岡山のサーキットは、寒く、日本海側からの冷たい風が雪を運んでくることがあった。ということで、天気予報は“暖か”だったけれど、万一のことを考えて防寒着をたくさん用意。手袋、ニット帽も。しかし、今年は それらの出番は一切なかった。逆に暑かった。今回J SPORTSさんはオンデマンド配信を行い、二つのセッションで解説席に座らせていただきました。座っただけでは無くて、解説と茶飲み話。オンデマンドを見ていただいた方からは【居酒屋トーク】というご指摘もいただきました。ピットでは味わえないインターラクティブ体験でした。
SNSの力はすごいですよね。プロパガンダを物ともせず、ロシアのウクライナ侵攻、侵略に対してSNSは真実を伝えてくれている。

さて、コンディションが良いテスト2日間でした。GT500クラスではご存知のニューマシン、日産のZがお目見え。ブランニューながらトヨタのSupra、ホンダのNSXとほぼ同等の速さを示していました。そして、各社の各車がかなり拮抗した状況だったので、開幕戦でどこが優位なのかは分からない。ポジティブな混沌=カオス状態。この辺のお話は、次回のGTVで。3月31日午前11:00〜J SPORTS3で初回放送をご覧ください。GTVは、なんと今年15周年。J SPORTSさんの長寿番組第2位だそうです。めでたし、めでたし。

J SPORTS 放送情報

このエッセイを朝に行われたTOYOTA GAZOO RacingさんのWECリモート記者会見を終えて書いています。ディフェンディングチャンピオンの小林可夢偉チーム代表/選手とWECデビューを果たす平川亮選手が対応してくれました。すでに開幕戦のアメリカ・セブリングでプロローグという事前走行が行われていて、結果としてトップタイムを叩き出したのは、トヨタのハイパーカーでは無くてLMP2クラスのマシンだった。その点を質問すると、今年のBOP(バランス・オブ・パワー)はとても厳しくて、最低車重も引き上げられ、もっと厳しいのはトヨタのGR010ハイブリッドの武器であるモーター駆動が時速190キロに達しないと作動されなくなったこと。昨シーズンは、120キロだったので、70キロの差がある。
実際には、セブリングでは、1コーナー以外、他のコーナーではフロントのモーターが作動してくれなってしまっているらしい。4輪駆動によって素早いコーナー脱出ができなくなっている。開幕戦は、かなり苦戦を強いられることが分かった。どうやら開幕戦の主導権を握るのはLMP2クラスのマシンになりそうだ。HYPERCARとLMP2のマシンが入り乱れて走行するでしょう。2022年のWECは、ネガティブなカオスのシーズンとなりそう。

開幕戦はLMP2のマシンにも注目したい。

WEC開幕戦の模様は、3月18日深夜0:30〜。前半パートでお目にかかります。

J SPORTS オンデマンド番組情報

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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