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モーター スポーツ コラム 2021年12月28日

勝者を讃え、仲間を気遣う……山本尚貴がSUPER GT100戦目で見せた“姿”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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「気持ちを切り替えるには時間がかかるのかなと思いますけど、まだまだレース人生は長いですし、みんなの気持ちを落としすぎずに、上げないといけない。最後に『2022年、また頑張りましょう』と無線でも伝えられました。そこは自分でも、ちょっと大人になったのかなと思います」

このレースで何より印象的だったのが、山本は最後までチームメイトの牧野任祐を気遣っていたことだ。牧野は昨年末に髄膜炎を発症した影響で、2021年の開幕戦を欠場。武藤英紀が代打を務めた。

このため、山本と牧野の間にポイント差が生まれ、シーズンの早い段階から牧野のドライバーズタイトル獲得の可能性は絶たれている状態だった。それでも、嫌な顔ひとつせず、山本のため、チームのために各レースを戦った。

「仮にチャンピオンを獲ったとしても、彼のことを思うと『素直には喜べないんだろうな』と、ずっと考えていました。それを言ってしまうと、彼も気にしてしまうし、チームも連覇のために必死に頑張ってくれているから、それを僕がレース前に口にすることはできなかったですけど……心の中では、やっぱり1人でドライバーズタイトルを獲ることに抵抗感はありました」

「きっと任祐も辛かったと思います。病気をして、もうクルマに乗れないかもしれないというどん底まで落ちて、2021年の開幕戦も欠場することになりました。最終戦でチャンピオンはかかっているけど、どんなに頑張っても彼はドライバーズランキング2位にしかなれない状況でした。そのメンタルは、このサーキットにいる誰もが経験したことがないと思います。でも、彼は何ひとつ文句を言わずに、僕とチームのタイトルのためにひたむきに頑張ってくれていました。その姿勢はみんなの刺激になりましたし、彼のために頑張ろうという気持ちになりました」

「きっと、どこかで誰かが『2022年、牧野と一緒に獲れ!』と言われているような気がして……今はそう思っています。だから、2022年はチームと一緒に2人で獲りたいです」

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