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SUPER GT 第8戦:坪井 翔(No.36 au TOM’S GR Supra) 「1年間戦ってきた思いとチャンピオンを獲ったことなど色んな思いで泣けてきた」
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子──レースは、22周を終えてルーティンのピットインを行うチームが出始めました。一方で36号車は25周終了時に実施。この間に緊張が高まることはなかったですか?
坪井:先に(ピットへ)入られるということは、僕が(ピットからコースへ)出たときには、(先にピットインを終えている)”タイヤが温まった組”がうしろから来ることを意味するので、それを(コースインしたばかりで)冷えたタイヤで押さえ切らなきゃいけないという僕の任務がかなり重要になってくるのは、先に入った人たち(の様子)を見ている以上はそういうことになるので かなりドキドキはしていました。で、どのタイミングがいいのかは(レースが)終わってみなければわからないので……。燃費も含めて今年はホンダ勢がピット時間が短かかったりしていて、その辺でいつも前に出られてしまっていたので、今回は『25周目に入って逃げられるのか!?』っていう色んな不安を抱えながら……。もちろん、チームはいろいろ計算してくれて25周目がいいと思ってやってくれたと思うし、そこは信頼しきっていましたが、なにせそのアウトラップが怖いなという思いがずっとありました。
──GT500全車両のピットインが終了し、改めてトップに立ちましたが、背後には14号車(ENEOS X PRIME GR Supra/山下健太)がいました。開幕戦との激しい攻防戦が印象に残っていますが、今回は何か意識することはありましたか?
坪井:14号車(ENEOS X PRIME GR Supra)に抜かれると勝てないので、なんとしても(トップを)守り切らないといけないと思いました。開幕戦、僕は2位から(14号車の山下を)抜けなかった悔しさもあるし、岡山でのノーウェイトと同じ状況の逆パターンだったので、当然意識はしました。ここで開幕戦で勝てなかった悔しさを最終戦で成長した部分を見せるという意味でもここを守り切ることが一年の集大成だなと思っていたので、意地でも14号車(ENEOS X PRIME GR Supra)だけには抜かれないと気持ちを強く持って走っていました。
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