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モーター スポーツ コラム 2021年12月1日

<女神はどうして・・。>

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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予想だにしなかったレース展開で36号車がチャンピオンを獲得した。

歓喜と落胆
喜びと悲しみ
幸せと不幸

勝者と敗者

レースには勝者は一人、あとは全て敗者。

2021年SUPER GTの最終戦は、あまりにもドラマチックな結末でチャンピオンが決まった。昨年の最終戦でもドラマがあった。しかし、今年はディフェンディングチャンピオン、NSXの1号車は予選終了時点で絶対的に有利な立場となって、決勝レースに臨んでいた。富士ではSupraが速い。それは、事実だった。36号車は、決勝に物凄く自信を持っていた。有言実行でトップに立った。チャンピオンへの最低条件が優勝。しかし、優勝しても1号車が7位でゴールすると同ポイントとなり、優勝回数が同じ、2位の回数も同じ、しかし、36号車の3位の回数が上回っていたのでチャンピオンが決定するという計算だった。

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36号車がトップを快走していた時に1号車は4位を走行していた。その状況では1号車がチャンピオン連覇という流れだった。でも富士に居る勝利の女神は気まぐれというか、悪戯がすぎるというか、1号車にアクシデントを仕掛けた。これによって1号車は最下位へ転落。1号車と16ポイント差でスタートした36号車にチャンピオン獲得の流れとなった。ゴールして36号車の関口雄飛選手と坪井 翔選手は、チャンピオン獲得の実感が全くなかった。ましてや、坪井選手はGT500クラス初優勝でチャンピオンを獲得できたという予想だにしなかったことに夢心地。第2戦の同じく富士では、トップを走行中にセイフティカーランからのリスタートでドライブシャフトが破損してストップ、目前の優勝という二文字が消え失せた。

36号車の第2戦のことを富士の勝利女神はメイクアップしたつもりなのかな?
それでは、1号車に対しては、どうしてあのような仕掛けをしたのだろう。

レース後、インタビューに各チームを回った。
1号車の山本尚貴選手は、「一人でチャンピオンではなく、任祐(牧野)と一緒にチャンピオンを獲れって神様が言っているのでしょうね」と笑顔さえ浮かべて応えてくれた。山本選手が勝利の女神の代弁をしてくれたのかな。
体調不調で初戦不出場の牧野任祐選手と山本選手は3ポイント差があり、4位でゴールしてもチャンピオンは山本選手一人だった。

今シーズンも全日程が終わり、新たなチャンピオンが誕生した。関口選手、坪井選手のドライバータイトル。そしてTOM’Sのみなさんチームタイトル獲得おめでとうございました。

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文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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