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8号車 ARTA NSX GTは逆転でのタイトル獲得を狙う
泣いても笑っても、これが今シーズン最後のSUPER GT!最終戦は富士スピードウェイで開催され、全車サクセスウェイトがゼロとされた戦いとなる。最大の焦点となるのは、やはりチャンピオンの行方だ。ある意味、全車に優勝のチャンスがある。果たして勝ったチームがチャンピオンに輝くのか、それともタイトル獲得の権利を失ったチームが勝った上で、微妙な計算の上でチャンピオンが決まるのか? ドラマ必至の一戦、見逃しは厳禁だ!
また、GT500クラスではニッサンGT-Rにとって、これがラストレースとなることも明らかになった。こちらもドラマチックなエンディングを期待したい。
2位というハードル、STANLEY NSX GTにとって高いか、低いか
現状トップではあるが、第7戦で痛い取りこぼしをしてしまった1号車STANLEY NSX GT
速さはあるが、展開に恵まれず、涙を飲み続けてきたARTA NSX GTの野尻智紀/福住仁嶺組が、オートポリスに続き、もてぎでも勝ち、シリーズの情勢に大きな変化がGT500クラスに表れた。というのも、ランキングトップはキープし続けているものの、STANLEY NSX GTの山本尚貴/牧野任祐組がもてぎではノーポイントに終わったからだ。その結果、野尻組は5ポイント差にまで迫ることとなった。
さらにAstemo NSX GTの塚越広大/ベルトラン・バゲット組も、もてぎで4位につけたことによって、山本とは8ポイント差としており、タイトル争いはまさにホンダ勢の三つ巴という状況だ(ちなみに、牧野は開幕戦を欠場しているため、チャンピオン獲得の権利は失われている)。
他にタイトル獲得の権利は、au TOM’S GR Supraの関口雄飛/坪井翔組、カルソニックIMPUL GT-Rの平峰一貴/松下信治組、ENEOS X PRIME GR Supraの大嶋和也/山下健太組にも残されているが、それぞれ山本との差は16ポイント、17ポイント、20ポイントとあって、正直なところ分はかなり悪い。
山本はポールポジションさえ奪えば、たとえ野尻組の優勝を許しても、2位でゴールすれば逃げ切って連覇が達成される。ただし、ポールが奪えなければ、2位でも野尻組がチャンピオン。一方、塚越組が勝った場合は、山本が3位以下であれば、逆転を許す。したがって山本には2位というハードルが前に立ちはだかる。
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