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モーター スポーツ コラム 2021年11月19日

昨年以上に緊迫感が高まっているSUPER GTのGT500王座争い。最終決戦の行方は……

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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ラスト1周までアグレッシブな走りでリードをしたNo.12 カルソニック IMPUL GT-R。

GT300クラスとの混走を利用して、なんとかチャンスを見出そうとした野尻だが、平峰も混走をうまく使う走りで、相手に隙を見せなかった。順位が入れ替わらないままファイナルラップへ。誰もが12号車の今季2勝目だろうと思い始めた瞬間。青色のGT-Rは突然加速力を失った。ガス欠症状に見舞われたのだ。

「2コーナーを立ち上がってから12号車が加速していかなかったので、その瞬間に『これは僕たちのレースだ』と思いました。僕たちも同じようなことにならないように、燃料は大丈夫だと言われていましたけど、最後のラップは気を抜かずに走りました」(野尻)

12号車がスローダウンした瞬間、おそらく多くの人が昨年の最終戦でのNo.37 KeePer TOM’S GR Supraのスローダウンを思い出したことだろう。ある意味で、このレースも最近のSUPER GTがいかに“勝利のために各チームが極限まで突き詰めているのか”を物語っているような気がする。

その中で勝利を飾り、最終戦での逆転チャンピオンの可能性を大きくした8号車。レース後、ARTAのピットは活気に満ち溢れていた。それ対し、これまでポイントリーダーとして堅実なレース運びをみせてきた1号車チームクニミツのピットは、勝負の1戦と捉えていたもてぎ大会で結果を残せず、どこか“追い込まれた”という切羽詰まった雰囲気に支配されていた。

No.8 ARTA NSX-GTは劇的な逆転勝利を果たした。

たった1戦の結果で、ここまでチームの流れや雰囲気が変わってしまう。それも、SUPER GTの難しさであり、見どころのひとつなのかもしれない。

ポイントランキングを見ると、ホンダ勢のマシンとドライバーが上位を固めているが、トヨタ勢ではNo.36 au TOM’S GR SupraとNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra、日産勢では12号車が逆転の可能性を残している。

最終戦はトヨタのお膝元である富士スピードウェイで、同地でのスープラの速さはライバルもお手上げ状態になるほど。それだけに、もてぎでもスープラの逆襲を警戒する声が多方面から聞こえてきた。

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