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SUPER GT 第7戦:野尻智紀(No.8 ARTA NSX−GT)「最終戦は強い気持ちをしっかりと準備して臨みたい」
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子──事実上、ターゲットが12号車に絞られる中、どのようにレースをマネージメントしようと考えていましたか?
野尻:心配事としては燃料でした。早めに(ピットに)入っているので序盤は少し(燃料を)セーブしておかないといけないかな、というくらいでした。タイヤに関しては10周目くらいの早い段階で(前の)12号車のペースは見ていてわかったし、うしろの19号車が何秒くらい(のラップタイム)で走っているか、さらにそのうしろのクルマのペースなども(無線で)チームから伝えてもらったので、その先のレースの流れというものが読みやすくなりましたね。無線をもらった瞬間、『このレースは12号車と僕ら8号車の戦いになるな』ということがすぐにわかりました。もしこれでタイヤを使い果たしても、うしろに追いつかれることはないなという判断もできたので、タイヤのことは気にせずにプッシュしていました。なので、タイヤはなにも労ることなく最初から最後まで全開で……という感じでしたね。
──周を重ね、12号車とのギャップを確実に詰めていきました。抜きどころとしての狙いを定めることはあったのでしょうか?
野尻:いけるとしたら、1~2コーナー……無理やりちょっとノーズだけ入れておいて、3コーナーとかで勝負になるのかなぁという感じはありましたが、ただそれをするには最終セクターで12号車がGT300(クラス車両)にうまいこと引っかかってくれないとそこまでは追いつかないだろうなという感じもありました。とにかく300車両の間合いが僕たちに向くことをひたすら待ち続けたという感じでしたが、少しそこはうまくいかなかった部分もあって。最終ラップのあの場面まではもうちょっとどうにかできたのかなという思いが自分の中ですごくありました。(40周過ぎに12号車と同じGT−RのNo.23 MOTUL AUTECH GT−Rが緊急ピットイン、補給を行ったが)12号車とはある程度一騎打ちの状況だったので、チームも必要最低限の無線だけでした。イエローやスローダウンの車両を知らせる無線くらいで、とにかくあとは僕にまかせてくれていて集中しやすかったです。
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