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モーター スポーツ コラム 2021年11月5日

GT300ルーキーの佐藤蓮、トップを目指して続く“悪戦苦闘の日々”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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特に第3戦鈴鹿では、後方グリッドから追い上げて行くレースとなったが、高木真一から交代した佐藤は、マシンに乗り込むと、怒涛の追い上げを開始した。鈴鹿サーキットはコース幅が狭く、追い抜くポイントも限られているのだが、前のマシン1台ずつ着実にオーバーテイク。後半スティントに入った直後は22番手だったが、みるみるうちにポジションを上げていき、最終的に7位でチェッカーフラッグを受けた。

第5戦SUGOでも、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTに積極的に食らいついていく走りを披露。最後は相手に振り切られてしまい、2位フィニッシュとなったが、着実にGT300クラス初勝利に近づきつつある。その頑張りをARTAの土屋圭市エグゼクティブアドバイザーや、パートナーを務める高木も評価しており、この終盤戦は非常に楽しみな存在のひとりだ。

土屋エグゼクティブアドバイザー(左)とパートナーの高木(右)からの評価も高まっている。

普段は割と静かな雰囲気があり、シーズン序盤の時は、「着実にポイント取りこぼしがないようにいきたい」と、コメントもどこか謙虚なところがあったが、もちろん胸の内には秘めたる想いは持っていた。それがレースを重ねるにつれて、前面に出るようになりはじめ、仮に予選で後方に沈んでも「絶対に追い上げます!」と、コメントにも力入り始めている。“早く、1勝目を挙げたい”という想いが、強くなっている証拠なのだろう。

悪戦苦闘を続けながらも、ひとつひとつの経験を糧にし、着実に成長を遂げている佐藤蓮。終盤戦はサクセスウェイトも少なくなり、最終戦では全車がノーウェイトとなる。そこでライバルを圧倒するような走りを見せられるか。トップの座をかけた勝負の終盤戦が、いよいよ始まる。

文:吉田 知弘

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吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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