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モーター スポーツ コラム 2021年10月29日

2021 インタープロト&KYOJO CUP第3大会レポート| 雨の富士で見られた“3人の笑顔”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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それでも、安定したペースで走行し、7周目を終えた時点で2番手以下に6秒のリードを築いた辻本。このまま逃げ切るかと思われたが、そう簡単に終わらないのが、今のKYOJO CUPレースだ。

残り3周となった1コーナーで、辻本は足元をすくわれ、コースオフを喫してしまう。何とかトップのままコースに復帰したが、背後には翁長実希(KeePer VITA)が迫っていた。

着々と周回を重ねていた翁長だが、目の前に優勝のチャンスが舞い込んでくると、ここぞとばかりにプッシュを開始。残り2周の最終コーナーでついにトップに浮上。辻本も負けじと最終ラップでの再逆転を狙ったが、1コーナーで再び飛び出しまい、勝負あり。翁長が待望の今季初勝利を飾った。

難しいコンディションの中、翁長は果敢にプッシュした。

「今年は開幕戦でマシンが不調だったり、第2戦は接触によるリタイアがあったりで、運が向かないレースが続いていました。でも、自分自身は変わらずにいつものままいるので、ちゃんと条件が揃って運がついてくれば、トップで走ることはできるんだなと。この優勝で、また自信を取り戻すことができました」(翁長)

KYOJO CUPでは常にトップランカーの1人だった翁長だが、今シーズンは歯車が噛み合わないレースが続いていた。この1勝で、再び流れを取り戻すきっかけを作れたようだ。

一方、開幕3連勝が叶わなかった辻本は、悔し涙を流したが、チャンピオン獲得に向けて、再度気を引き締め直していた。

「自分の走りに徹しなきゃいけなかったんですけど、そこが足りませんでした。(チャンピオン獲得に向けて)油断しているつもりはありませんが、今回のレースで、また一段と気を引き締められました。最終戦も優勝目指して全力で頑張ります」(辻本)

これで、ランキング2位の荻原友美(KNC VITA)に対して27ポイントのリードを築いた辻本。最終戦はインタープロト同様に獲得ポイントが1.5倍となるが、有利であることは間違いない。

今回の悔しさをバネに、有終の美を飾ることができるのか。勝負の1戦は、12月12日に富士スピードウェイで開催される。

【今回の激戦は、11月1日(月)午後9:30~J SPORTS 3/J SPORTSオンデマンドにてダイジェスト放送されます。詳しい放送予定は番組サイトをご確認ください。】

文:吉田 知弘

J SPORTS オンデマンド番組情報

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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