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モーター スポーツ コラム 2021年10月27日

2021スーパーフォーミュラ 第6戦レビュー| 先輩の背中を追い続け、自らでたぐり寄せた初勝利

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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「後ろから阪口晴南選手が来ていてペースも良かったし、気を抜いたら絶対に抜かれると思っていました。最後まで気を張り詰めて走っていました。あとはエンジニアとのやりとりにプラスアルファして、伊沢さんも欲しい情報をたくさんくれました。そういった周りの皆さんのサポートが大きかったです」

「本当に優勝を意識したのは最終ラップの最終コーナーを立ち上がった時ですね。ピットウォールにメカニックが待ってくれているのが見えて、その時に“勝ったんだ”と実感しました」

今ではスーパーフォーミュラではお馴染みとなったレッドブルカラーの15号車。かつてピエール・ガスリーが活躍したことを覚えている人も多いと思うが、実は15号車が表彰台に立つのは、ガスリーが2017年の第6戦SUGOで2位に入って以来、5年ぶりのこと。それ以降は苦戦を強いられ、2019年にはシーズン中に3人もドライバーが変わるなど、“バタバタ”することが多かった1台だ。

今シーズンも隣で16号車の野尻が快進撃を見せる中、思うように結果が残せずプレッシャーを感じていた15号車陣営。マシンのパフォーマンス向上も、今回勝った要因のひとつではあるが、何よりドライバーである大津自身がチャンスを自ら引き寄せ、掴み取った勝利だと、レース後は彼の成長と活躍を関係者たちが賞賛していた。

これまでは、主役に立つ機会が比較的少なかった大津。スーパーフォーミュラも2度ルーキーテストに参加し、速さをみせたのだが、レギュラードライバーに選出されず悔しい思いばかりしてきた。

その中でも諦めずにアプローチを続け、昨年はTCS NAKAJIMA RACINGのリザーブドライバーという形で全戦現場に帯同していた大津。そうして地道に重ねて来た努力が、ついに実ったレースだった。

文:吉田 知弘

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吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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