人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2021年10月20日

大津選手、脱皮!

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
  • Line

初優勝の喜びを爆発させた大津弘樹

一皮どころではなかった。二皮、三皮も剥けていましたね。
先日のSuper Formula(SF)第6戦の大津弘樹選手です。
初ポールポジションからの初優勝。

まずは、予選。
レインタイヤなのか、スリックタイヤなのか微妙な天候、微妙なコースコンディション。スリックタイヤでQ3のアタックにコースインして行った。チームの伊沢拓也アドバイザーの助言によってスリックタイヤでコースコンディションが好転するのを予測、それが的中。これに関しては、ラッキーな面もあったけれど、運も引き寄せた。そしてですよ、決勝は、ベテランドライバーと思わせるような、落ち着いた展開。ご存知のようにスタートはダンプコンディションで皆がレインタイヤ。1コーナーの攻防、百戦錬磨の山本尚貴選手が並びかけて来た時も怯まず、トップでクリアー。それ以降は、ピットインのタイミングもGOOD!スリックに交換してからのペースも安定していて、SFルーキなのに横綱相撲のような展開を見せていた。2位にもルーキーの阪口晴南選手が入って、トップ2台がルーキー!昨シーズン辺りから潮目が変わって来ていますね。そして、忘れてはならないのは、野尻智紀選手の初戴冠。圧倒的な大差で最終戦を待たずしてチャンピオンを決めた。チーム無限としてはダブル・ハッピーな週末だったわけですね。おめでとう、おめでとう(ダブルで)ございます。

J SPORTS 放送情報

決勝中では、ダンプコンディションからドライアップして行った。しかし、走行ラインを外すとスリッパリーでコースオフ、スピンが続出。計3回のセイフティカーが導入された。そして、最大のアクシデントが発生してしまった2回目のセイフティカーラン明け直後の第3コーナー手前とその周辺。当日現場では、その状況が良くわからなかった。映像もその現場状況をとらえられていなかった。坪井翔選手、山本尚貴選手、そして平川亮選手の間で起きていたマルチクラッシュかと思われたが、坪井選手は、小林可夢偉選手とのバトル中に3コーナーの進入でスピン状態に陥ってコースオフ。そして山本選手と平川選手の2台が接触して山本選手はイン側に、平川選手は、アウト側にコースオフしてレースを終えてしまった。アクシデントが起こった直接要因は、2台の接触なのだけれど、それだけでなくその前の段階のレース運営に問題があったのではないかという点が浮かび上がって来た。平川選手は脳震盪を起こして、ドクターヘリで病院へ搬送された。幸い大事には至らなかったようだ。レース運営、オフィシャルさんたちは黒子役。大変だ。問題が起こらない運営で当たり前という厳しい状況に置かれている立場。そして、何かが起こった時にアクシデントに繋がってしまうことが多々あることを忘れてはならない。

文:高橋 二朗

J SPORTS オンデマンド番組情報

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ