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GT500クラスはDENSOとARTAの一騎討ちになる?
さて、STANLEY NSX-GTであるが、ランキングトップを死守したのは言うまでもなく、ついにウェイト上限の100kgを突破することとなった。ちなみに、昨年は第6戦が鈴鹿サーキットで行われたが、ポイントリーダーでさえ上限を超えることなく、92kgだったことを思えば、いかに効率よくポイントを奪い続けているかが分かる。
ただ、昨年の第6戦時のポイントリーダーは、チャンピオンを獲得できていない。重さが完全に足かせとなって第6戦のみならず、第7戦さえ得点できず、負のオーラーをまとったまま臨んだ最終戦はリタイアに終わっているからだ。
ただ、興味深いのは昨年、STANLEY NSX-GTもまた、第6戦ではリタイアを喫していること。ランキング4位で76kg積んで予選こそ8番手と、もとより楽な戦いではなかった。それでもなお、ラスト2戦でしっかり巻き返して王座を獲得しているのだから、落としてもいい一戦ということなのか。否、それはあるまい。もし第6戦で1ポイントでも獲得していたら、昨年の最終戦・富士であれほどまで、リスクを負った作戦に出ずとも済んでいただろう。70kg以上積んだ、上位5チームの中で1ポイントでも多く稼いだチームが、最も有利にラスト2戦を戦えると考えるべきだ。
そういった要素を踏まえつつ、今回のレースを有利に戦うのは、どのチームなのだろう? まず過去の実績からすれば、2019年に優勝を飾っている、ヘイキ・コバライネン/中山雄一組のDENSO KOBELCO SARD GR Supraは、候補として欠かすわけにはいかない。ウェイトも40kgと、十分狙える位置にある。というより、この40kgまでが優勝可能なボーダーなのではないか?
さらに前回、トップを快走しながら“不運”に泣いた、野尻智紀/福住仁嶺組のARTA NSX-GTの速さは、もはや誰もが認めるところ。32kgのウェイトならば、何事もなければぶっちぎりのレースさえ不可能ではないだろう。とはいえ、DENSO KOBELCO SARD GR Supraとの、激しいトップ争いも期待したい。
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