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モーター スポーツ コラム 2021年10月4日

SUGOの杜に轟いた“青い新幹線” 復活の報

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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そして、2021年の第5戦SUGO、その時はやってきた。

予選3番手を獲得した12号車は、松下がスタートを担当。今季速さをみせているホンダNSX-GT勢に対し、序盤から一歩も引かないレース運びをみせる。途中、2番手を走るNo.16 RedBull MOTUL MUGEN NSX-GTを攻略しようとした際、逆に隙を突かれてNo.17 Astemo NSX-GTの先行を許して4番手に下がるが、松下は諦めずに挽回を開始。それまで以上にアグレッシブさを増す走りで17号車を抜き返すと、間髪入れずに16号車にも仕掛けていき、ハイポイントコーナーでアウトからオーバーテイクを決めた。

こうして2番手を取り戻して、後半の平峰にバトンタッチ。後半スティントに入った時点でトップのNo.8 ARTA NSX-GTに対し13秒の差があったが、1周1秒以上のペースで8号車に迫っていった。結果的に、8号車に対してピット作業違反によるドライブスルーペナルティが出されたため、直接対決をすることなくトップに立ったが、仮にそれがなかったとしても、自力でポジションを奪っていたようなパフォーマンスをみせた。

前半の松下と同様に、後半の平峰も、現役時代の星野監督を彷彿とさせるようなキレのある走りをみせ、チームとして5年ぶりとなるトップチェッカーを受けた。

いつもは勝利を求めるがゆえに険しい表情をすることが多い星野監督だが、レース後のパルクフェルメでは珍しく涙をみせた。そして、真っ先に口にしたのが感謝の気持ちだった。

レース後喜びを爆発させた星野監督。

「特にカルソニックには感謝ですね。これだけ長い間勝てなかったのに、それでもフォローし続けてくれました。とにかくカルソニックに"優勝"という成績、そしてトロフィーを持っていきたかったです」

「またブリヂストンタイヤさんも、直前にいいタイヤを作っていただきました。そういう周りの組織の力が、今回は特に出たと思います。だから、本当にみなさんに感謝、感謝です」

「ドライバーたちにも怒ったり、褒めたり、いろんなストーリーがありました。彼らを磨くのは僕の仕事ですから、愛の鞭で色々と言うこともありました。でも、こうして勝ってくれたら、全てが解決してくれます」

第6戦オートポリス以降は、12号車のサクセスウェイトも重くなるため、今回のように行くかは分からないが、この1勝は今後の彼らにとっては大きな自信に繋がることは間違いないだろう。実際、中盤戦に入って日産勢が速さを見せているという部分では、ライバルたちもかなり警戒感を強めていた。

その中で、この“青い新幹線”が、どのような快進撃を見せるのか、ますます目が離せない。

文:吉田 知弘

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吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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