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モーター スポーツ コラム 2021年9月30日

SUPER GT 第5戦:平峰一貴(No.12 カルソニック IMPUL GT-R)「勝手に涙が出てきて、すごい不思議な気分だった」

SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子
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──焦る気持ちがなかったのなら、レース終盤には、もう勝てるなという気持ちがありましたか?
平峰:いやぁ、なんかね……なんて表現していいのかな。『もしかしたら、これ、行けるのかな』っていうのが、確かに最後の10何ラップで……『トップにいるし、うしろとのギャップも作ってるから、冷静に行って何事もなければいける(優勝できる)かもな』っていうのはありました。ただ、SUGOっていうのもありますし、最後まで何が起こるかわからないっていうのもあったので、ほんとチェッカー受けるまで安心してなかったですね。ファイナルラップでも同じでした。(無線で)『ファイナルラップだよ』と言われても、『ちゃんと帰ってこないと!』と思ってましたね。

トップでチェッカーを受けた12号車

トップでチェッカーを通過した12号車

──チェッカーを通過したとき、その瞬間は?
平峰:うれしかったですね。不思議だったんですけど、勝手に涙が出てくるんです。びっくりして、『あぁ、うれしいってこういうことなんだな』と思いました。泣くつもりもないのに(勝手に涙が出て)すごい不思議な気分でした。もちろんうれしくて、『やったー!』って涙することもあるんですけど、あのチェッカー受けた瞬間だけは勝手にぷわーっと涙が出てきて。『うわぁ、なんだ!?』と思ったんですけど、うれしいっていうのもあるし、ああいう感覚は初めてでしたね。

あと、『ありがたいなぁ』って思ったのは、ウィニングラップしているときに、周りのクルマ……(1号車)山本(尚貴)さんも(36号車)au(坪井翔)もそうだし、(24号車)高星(明誠)もだし、いろんな人たちが“グー”って(親指を立てるジェスチャーを)してくれたんですよ。なんかありがたかったですね。すごいドライバーたちと一緒に戦って、ライバルの人に優勝を祝ってもらえる、リスペクトしてもらえるってありがたいなと思いました。

──クルマを下りたら、星野監督、松下選手が待ってました。
平峰:正直、(勝利の喜びを3人で)分かちすぎて覚えてないんですけど、ひとつ覚えてるのは、監督から『よくやったぞ』って言われて……あのときにホッとしましたね。星野さんの手はデカかった。色んなすごい経験をしてきている人は、分厚いし重いんですよね。頭を“トントン”ってやってくれたときは、“うっ”ってなるくらい重たかったんですけど(笑)。それくらい色んな思いが詰まった手でした。限りあるドライバーの中でこういう経験ができるって、ありがたいですね。

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