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SUPER GT 第5戦:平峰一貴(No.12 カルソニック IMPUL GT-R)「勝手に涙が出てきて、すごい不思議な気分だった」
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子──46周目にはセーフティカーが導入され、リスタート後に再び17号車が背後に迫りました。このときは?
平峰:作ったギャップがまた縮まったっていうのがありましたが、ただSUGOなので、正直『(レース中に)なんかあるかもしれない』っていう覚悟はしてました。もしギャップが詰まっても、1ミリでも前に出られなければ押さえればいい、と思っていたので。
だから、たとえばこっちがすごいプッシュしていてタイヤを使ってしまって、セーフティカーで(差が)詰まって、後ろ(のクルマ)がどんどん来ちゃうっていうパターンもありますけど、それはもう正直、蓋を開けてみるまでわからないですし。なので、とりあえず、近づかれてもそのときのベストをしっかりと尽くして戦ってみようというのがありました。だからチェッカーを受けるまで、正直何が起こるかわからないと思っていました。
──一方、トップの8号車にペナルティが課せられました。これを機に、トップに立ったことへのプレッシャーは?
平峰:大駅さんから、8号車(ARTA NSX-GT)がもしかするとペナルティを受けるかもしれないとは(無線で)聞いてました。セーフティカーが入って……入る前だったかな? そのときに『8号車、ドライブスルー(ペナルティを受けること)になったから、(自分たちが)トップに立つからね。ただいつ(8号車がピットに)入るかわからないから、チャンスがあったらちゃんと抜くように』っていうのは言われてたと思うんです。で、セーフティカー中に8号車が入っちゃったんですよね。
平峰一貴選手
トップに立ったので、「レースペースを自分でコントロールできるな」と(考えて)冷静にいくことができました。(プレッシャーは)あまりなかったですね。8号車が(ピットに)入って、後ろから17号車とか1号車(STANLEY NSX-GT)が来てるって聞いてたので、(彼らが)来たらしっかりバトルして押さえたいなというのはありましたが、あまり焦ることはなかったですね。
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