人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2021年9月10日

初優勝で一気にランキング首位浮上の三宅淳詞&堤優威、王座争いの中心的存在となるか。

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
  • Line

同じく、堤もここに来るまでに、様々な努力を積み重ねてきた。最近の国内トップカテゴリーで活躍する若手ドライバーは、自動車メーカーの育成プログラム出身者がほとんどだが、堤の場合はそうではない。4輪レースにステップアップした直後も、なかなか参戦チャンスを得られなかったが、マツダのロードスターパーティーレースやMX-5カップ、86/BRZレースにスーパー耐久など様々なカテゴリーに挑戦。徐々に頭角を現し、昨年GT300クラスに初参戦。そして今年は、244号車でフル参戦のチャンスをつかんだ。

後半スティントではNo.5 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号に先行されるも、冷静に状況を見極めて、逆転トップに浮上。チャンスを与えてくれたチームに恩返しをするトップチェッカーを受けた。

「僕はGT300にフルシーズンで参戦させていただくのは今年が初めてで、まさかこんなに早く優勝できるとは思っていませんでした。今シーズンでは、GT300でGRスープラを使う3チームの中で僕たちだけが表彰台に乗ることができていませんでした。それに対して、思うところがいろいろあったんですけど、今回しっかり結果を残せたことで、チームオーナーであるGo Maxさんをはじめとするチームの皆さんや、スポンサーさんに対して良い恩返しができたんじゃないかと思っています」

これで三宅/堤組は合計で34ポイントとなり、一気にランキングトップに浮上。2人とも、ポイントリーダーに躍り出たことについては驚きを見せていたが、同時にひとつ結果を残したことに、自信を深めている様子でもあった。

第5戦SUGOではサクセスウェイトの上限100kgに達した中でのレースとなる244号車。これまでほど簡単にはいかない週末となりそうだが、間違いなく今年のGT300チャンピオン争いに絡んでくることだろう。

時には挫折も味わい、様々な苦労を経験してきた2人。それでも諦めずに努力を積み重ねてきたことが、今こうして結果となりつつある。それだけに、サクセスウェイトを多く積んだ状態で、どんなレース運びを見せるのか。目が離せない第5戦SUGO、そしてシーズン後半となりそうだ。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ