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モーター スポーツ コラム 2021年9月6日

SUPER GT 第3戦:松田次生(No.23 MOTUL AUTECH GT-R) 「地元の鈴鹿で勝てるってすごく幸せなことだと改めて感じている」

SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子
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──26周目に16号車を抜いた後、3号車をトップに、12号車、そして23号車とGT-R勢がトップ3を形成。その後すぐに12号車をパス、これでもうあとは前しか見えない状況になりました。
松田:16号車を抜いたあと12号車が前にいたんですが、その前の3号車がまだ自分の視界に入るポジションにいました。ただ、12号車とバトルをしているときにどんどん3号車が逃げていくのも見えたので、『とにかく早く12号車を抜かなきゃいけない』という気持ちになりましたが、それをうまくプラス(の力)に変えることもできました。12号車を抜いたあとは、3号車をとにかく死に物狂いで必死に追いかけていこうという感じで……。インパル(=12号車)を抜く前くらいから、ちょっと”ゾーン”(究極の集中状態)に入った感じがありましたね。『まだ(勝てる)チャンスはある!』という気持ちになりました。

──その”ゾーン”には、どういうきっかけで入っていけるのですか? ”ゾーンに入るスイッチ”みたいなものがあるのでしょうか?
松田:(スイッチを)コントロールできたらいいなと僕も毎回思うんですが、(ゾーンに)入れるときと入れないときが結構あるんですよね。バチッとスイッチが入るときもあれば、『大丈夫かな』って不安があるとスイッチが入らないです。今回はその不安がなくて、バチッとスイッチが入りました。ゾーンのスイッチを(自分の思うタイミングで)入れたいなと思っても、自由にコントロールできないというのが正直なところです。

──今回のような極限の状態にある時、チームとの無線のやり取りはあるのでしょうか?
松田:基本的には『どこそこでイエロー(フラッグ)が出たよ』とか、『(残りの)燃料はどのくらい?』とか聞かれることはあります。今回、僕はすごく集中してたので燃料を聞かれたときは残量を答えるだけで、あとはなんかいろいろ言われたんですが、いつもは『了解しました』と言うところを今回は無言でしたね。(言葉を)返すことも忘れるくらい、集中していました。最近、幅広くドライビングの改善などをやってきている中で、だいぶ自分の走りが定まってきたと思うのですが、そういう意味でも2008年にフォーミュラで圧倒的に勝ったとき(※6)と近い状態で、自分の”持っていき方”が出来たかなという感じがしました。

※6:2008年、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンにおいて全8戦・11レース中、5勝を挙げてシリーズチャンピオンに。史上初となるシリーズ2連覇を達成している。

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