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モーター スポーツ コラム 2021年9月3日

SUPER GT 第3戦:堤 優威(No.244 たかのこの湯 GR Supra GT) 「安堵の気持ちとうれしさと、申し訳なさの全部が混ざっていた」

SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子
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──今季ベストリザルトからの決勝を前に、チームではどのような戦略を立てたのでしょうか?
堤:3番手からのスタートだったので、スタート後、僕に交代するまでの間でどのポジションにいるか、後続とのタイム差を気にかけて、その時点でタイヤは無交換か、2輪交換か、4輪交換でいくか……という作戦は立てていました。実際、三宅選手はトップに立ってから(※2)ペースが速く、後ろのフェラーリ(9号車)を離していたし、今回は僕らのクルマのセットアップが本当に決まっていて、逃げられるなと思っていました。ただその中で(タイヤ)無交換をするチーム(※3)がいたので、(自分のチームが作業を終えて)ピットを出たときは、『前に行かれちゃうかな』と思いました。案の定(先に)行かれましたが、ただタイヤが新しい分、ペースには自信がありました。

※2:13周目のダンロップコーナー入口で、クラストップの61号車を抜いてトップに浮上。このとき、3番手のNo. 9 PACIFIC NAC CARGUY Ferrariも61号車を逆転し、2位に上がった。その後、244号車は24周終わりでピットイン、タイヤ4本交換を行う。

※3:13周目の時点で4位に着けていたNo. 5 マッハ車検 GTNET MC86マッハ号は、21周終わりのピット作業でタイヤ無交換を敢行する。

──コースに戻ると、ひと足先にタイヤ無交換でコースに復帰した5号車に先行され、事実上のトップを譲る形に。コースインしたときの気持ちはどのようなものでしたか?
堤:ピットを出た瞬間はまだ1位でしたが、タイヤが冷えていて1~2コーナーでパスされてしまって。チーム的にはたぶん1位でおさえてほしかったと思うんですが、僕は内心そんなに焦っていなくて『いつか抜けるだろうな』と思っていました。

5号車との激しいバトルで観衆を魅了した

5号車との激しいバトルで観衆を魅了した

──レース後半の35周目あたりから西コースで雨が降り始めました。5号車を追う中でなにか変化はありましたか? また、背後からベテランの小暮選手も迫ってきました。
堤:車両の差として、我々のSupraは速いと言われてはいますが、僕らのSupraはコーナリングが速く、逆にストレートは5号車に比べて遅かったんです。そういうところで抜くまでに至らないというか、追いつきはするけれど抜けないというフラストレーションが結構溜まり、ちょっと難しい展開でした。彼(5号車の平木玲次)も結構ブロックがうまくて、おさえるべき要所要所でしっかりとおさえていたのでなかなか難しかったです。後方からは88号車(JLOC ランボルギーニ GT3/小暮卓史)が来ていましたが、まず最初、5号車に追いついたときには後ろと7秒以上差があると言われていたので(5号車との)一騎打ちかなと思っていいました。ところが僕が(5号車を)仕掛け続けたあまり、前も僕を意識してかペースが下がっていて。(88号車に)追いつかれたときには『ちょっとどうしようかな』という気持ちになりましたね。ちょうどGT500クラスの3、4番手争いが熱かったので、その中で『GT500を利用してなんとか抜けないかな』とずっと思っていましたし、変に仕掛けると88号車にもやられてしまうと思っていたので、あまり無理な仕掛けはせずに時を待っていました。タイヤも4輪交換をしていたので、速さには自信がありました。

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