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モーター スポーツ コラム 2021年8月21日

周囲も一目置く速さをみせつつある宮田莉朋、もてぎ戦のリベンジなるか

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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まずは、大きな結果を一つ残すことができて安堵の表情をみせていた宮田。しかし、決勝はライバルの強さに屈して順位を落としてしまい、7位でフィニッシュとなった。

それから、2ヶ月のインターバルを経て迎えた第4戦もてぎ。19号車も得意とするコースで宮田はさらにアグレッシブな走りをみせる。

予選では、チャンピオンのNo.1 STANLEY NSX-GTの山本尚貴に対して0.051秒差に迫る1分37秒549で2番手につけると、決勝でも王者を追い詰めていく。

国本からバトンを受け取った宮田は、当初5秒近くあった1号車(山本)との差をみるみるうちに縮めていき、射程圏内に捉えた。

19号車が逆転でトップに立つことは間違いないだろうと、この時サーキットにいた多くの関係者やファンは信じて疑わなかったが、相手は百戦錬磨の山本。全く隙のない走りで宮田の強みを封じ込めていた。

「もてぎはやっぱり抜きづらいですし、(1号車が履く)ブリヂストンの強みと(19号車が履く)ヨコハマの弱みが良い具合に出てしまって、ヨコハマの強みが薄れている状態での勝負になってしまいました。GT300のトラフィックとかで、相手が前に引っかかっている状態だったら勝負できるんですけど、そうじゃない時に真後ろからオーバーテイクというのがなかなか難しかったです」

結果は、1号車が最後まで逃げ切ってチェッカーフラッグ。王者の強さが存分に発揮された1戦だった。

第4戦では、レース終盤逆転を狙ったが、山本の巧さに見事に封じ込まれた。

レース後のパルクフェルメ。1号車の前で相方の牧野任祐とともに喜びを爆発させる山本。その傍らで、宮田はしばらく下を向いていた。レース中にはファステストラップも記録するなど、速さは見せ続けていた宮田。だが、結果は2位……。込み上げてくる悔しさを必死に押し殺そうとしている姿が印象的だった。

「何としてもファステストを更新したいと思っていたので、そこ(ファステストを取れたこと)は良かったですけど、追い上げられなかったことについては、本当に悔しいです。でも、やり切った結果です」

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