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モーター スポーツ コラム 2021年8月12日

可夢偉、更なる高みへ

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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第2戦、ポルトガルの後に耐久テストを行い確実な手応えを得ているという。クルマの大きさが大きくなったことでコクピット内は、広くなり、クーリングも良くなって、走行中の暑さは感じないという。2021年のル・マン開催は8月。暑さは心配ないようだ。良かった、良かった。

何度も苦渋を経て来たル・マンに対しても、可夢偉選手は「ル・マンは走っていて楽しい。コースレイアウト、そしてスリル感が好き」と言う。
また、ル・マン24時間レースでは、「いかにトラブルなくレースを走り切るかが重要。目の前のことを確実にこなし、思いは強く、気は楽に。メンタルはリラックス。厳しい状況の中で勝つのがレースの醍醐味。ル・マンの女神も今年は良いのではないかなと思ってくれているのでは(笑)。悔しい思いが続いて来たけれど、過去のことは笑話になるようにしたい」

今後、国と国の壁はもっと無くなって、日本人のレーシングドライバーはグローバルに活躍できるようになる。その先駆けとして、それがスタンダードとなれるように今、可夢偉選手は頑張っているとコメントしてくれてもいる。

今年こそル・マンの表彰台の頂上に登る小林可夢偉を見たいというファンは多いだろう。

ル・マンの勝利は、彼の大きな目標に向けての第一歩だということが分かった。しかし、ル・マンで何度も勝てるレースを逃してきた可夢偉選手。今年、ル・マンの表彰台の最上段に立つことで彼のチャレンジは段階を上げて極みを目指すことになる。
頑張れー!可夢偉!!

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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