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モーター スポーツ コラム 2021年8月5日

【スーパーバイク世界選手権 第6戦 チェコ:プレビュー】謎のサーキットで予測不能の1戦が

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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なぜならスーパーバイク世界選手権で初開催のコースを得意としているのがラズガットリオグルだからです。2018年にアルゼンチンのサン・ファンではルーキーながら初コースで3位表彰台。昨年もポルトガルのエストリルではヤマハ移籍後初のポールポジションを獲得した他、レース1とスーパーポールレースで優勝を飾っています。彼は新コースでまさに旋風を巻き起こし、ヤマハのトップ待遇を掴んで行ったわけです。

そんなラズガットリオグルのチームメイトで昨年のスーパースポーツ世界選手権王者のアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)は前戦アッセンで初の3位表彰台を獲得。スーパーバイク世界選手権にステップアップしてからすぐには波に乗れませんでしたが、徐々に慣れてきて、「Pata Yamaha」としても調子は上向きです。

ロカテッリは1年目というだけでなく、サテライトチームと言える「GRT Yamaha」のアメリカ人、ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)がすでに今季2度の表彰台を獲得し、比較されるプレッシャーもあるでしょう。ガーロフは噂になっていたMotoGP転向はなく、来季もヤマハのライダーとしてスーパーバイク世界選手権に残ることが発表されましたから、なおさらです。

そのガーロフのチームメイト、野左根航汰(ヤマハ)はテスト中の転倒で第4戦ドニントンパークを欠場しましたが、第5戦アッセンには復帰し、レース2では12位完走。ポイントを獲得することに成功しました。昨年、アメリカから鳴り物入りでやってきたガーロフも前半戦はシングルフィニッシュすらなかなかできない状態が続いていたことを考えると、後半戦に野左根が挽回するチャンスはまだ残っているといえます。

今回のモストサーキットはほとんどのライダーが初めてレースをする未知のコースだけに、ルーキーの野左根にとっては逆にチャンス。1ヶ月間、野左根のサポートのためにヨーロッパに渡ったYamaha Factory Racing Team吉川和多留監督も高く評価している野左根のセンス。それが開花するのが今回のモストでのレースかもしれません。

レイとラズガットリオーグルのチャンピオン争いはもちろんですが、伏兵が現れる機運が高まる初コースでのレース。いち早く順応する能力のある選手がよく見える、興味深いレースになりそうです。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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