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2021インタープロト&KYOJO CUP|第1大会レポート 今年も豪華メンバーが集結!全てのレースが最後まで目が離せない!
モータースポーツコラム by 吉田 知弘第2戦は、昨シーズン王者の福住仁嶺(#37 キーパー号)が優勝。
終わってみれば、第1戦と第2戦の表彰台の顔ぶれが全く異なる結果となった。過去を振り返ってもあまり例のないこと。純粋な速さで競い合うレースではあるのだが、今回は戦略面も試される1戦だった。
【KYOJO CUP】昨年の悔しさを乗り越え……辻本始温が念願の初優勝!
早くも創設5年目を迎えたKYOJO CUP
女性ドライバーのみのレースとして新設され、今年で早くも5年目を迎えたKYOJO CUP。ここのレースで活躍して、他のカテゴリーに巣立っていった選手も多く、最近ではこのレースに参戦したいと志願する女性ドライバーが増えて、この開幕戦には15台がエントリーした。
その中で注目を集めたのは、昨年TCRジャパンシリーズで大活躍を見せた下野璃央(#34 YGF VITA01)が今年はKYOJO CUPに参戦を果たすこととなった。直前の練習走行では、ウエットコンディションで速さをみせており、雨模様となった今回の予選では、滑りやすい路面にライバルが四苦八苦しているのを横目に、次々とタイムを更新していく走りを披露。最終的に2番手以下に0.5秒の差をつけてポールポジションを獲得した。
初参戦のシーズン開幕戦でいきなりPPを獲得と実力を見せつけた下野璃央(#34 YGF VITA01)
どちらかというと、ウエットコンディションの方が相性が良いという下野。決勝もウエット路面になることを望んでいたが、それに反して天候が回復し、ドライコンディションでのレーススタートとなった。1コーナーではなんとかトップを死守した下野だったが、ここで速さをみせたのが2番手スタートの辻本始温(#18 ORC ARUGOS VITA)だった。
2周目に下野を抜いてトップに浮上した辻本は、そのまま後続を引き離しにかかった。しかし、このまま簡単に逃げられないのが今のKYOJO CUP。彼女のライバルとして名乗りを上げたのが、山本龍(#87 おさきにどうぞ☆VITA)だ。3周目にファステストラップをマークすると、ほぼ毎周にわたってトップ攻略に挑んでいったのだが、そこは辻本も冷静に抑えるポイントを見定めて対応。それでも、いつ接触してもおかしくないほどの接近戦が展開され、2人の意地と意地がぶつかり合うトップ争いとなった。
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