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2021インタープロト&KYOJO CUP|第1大会レポート 今年も豪華メンバーが集結!全てのレースが最後まで目が離せない!
モータースポーツコラム by 吉田 知弘ただ、そこから路面コンディションが急速に変化していき、第1戦の中盤になるとレコードラインは完全に乾いているという状態になった。これをみて、1周目から各マシンが続々とピットイン。インタープロトでは滅多に見られないレース中のタイヤ交換が行われることとなった。
それでも、トップ集団は第1戦の優勝がかかっているため、ウエットタイヤのままバトルを続行。特に坪井翔(#32 NETZ NOVEL MIE)、ロニー・クインタレッリ(#16 ララパルーザ)、さらにインタープロト初戦となった藤波もバトルに加わり、最終ラップまで目が離せない2番手争いが展開されたが、その間に着々とリードを広げた山下が、見事2021年の第1戦を制した。
第1戦を制した山下健太(#44 NAVUL)
本来なら、第1戦の結果順ですぐグリッドへ再整列し第2戦のスタート進行が始まるのだが、山下はクールダウンラップを終えると、そのままスリックタイヤを求めてピットへ向かった。残る坪井、クインタレッリ、藤波はウエットタイヤのまま第2戦のスタートを迎えたが、この時点では完全にスリックタイヤ装着車の方が有利な状況で、あっという間に後方集団に飲み込まれた。
ここでトップに立ったのが、昨年のシリーズチャンピオンである福住仁嶺(#37 キーパー号)。彼も第1戦の途中にピットストップを行い、早めにスリックタイヤを装着していた。第1戦では表彰台を逃す結果となったが、逆に第2戦では功を奏し、序盤から後続を引き離す快走を披露。最終的に、6.6秒もの大差をつけて今季初勝利を飾った。2位には関口雄飛(#55 人馬一体ドライビングアカデミー)、終盤まで白熱した佐々木大樹(#88 Pastel Motorsport)とのバトルを制した野尻智紀(#7 CARGUY IPS)が3位を獲得した。実は野尻が昨年までタッグを組んでいたジェントルマンドライバーの“とおる君”こと澤田透氏(株式会社ジェー・ポイント 代表取締役社長)が今年3月に逝去。さらに開幕大会の前に担当していたメカニックも1人他界しており、彼らに捧げる表彰台フィニッシュとなった。
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