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モーター スポーツ コラム 2021年7月7日

【SUPER GT チームの舞台裏にお邪魔してみました】8号車 ARTA 野尻智紀/ライアン・ディングル チーフエンジニア

SUPER GT by 島村 元子
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N:うん、そうですよね。

R:それから、僕の中では『この人速いな』っていう印象が最初から頭の中にあって。SF19開発車のテストを鈴鹿でトヨタ1チーム、ホンダ1チームでやったとき(※8)、合流ミーティングがあって。そのミーティングではっきり覚えているんだけど、野尻は1秒くらい速いんだけど、ミーティングで『まだ全然決まってない』って感じで。うち(トヨタ系ドライバー)のほうは、かなりバランスが良いって言ってたので、『この人、なんかすごいレベル高いな』ってふうに思って(笑)。で、一緒に仕事が始まったときには、やっぱ(野尻選手の)細かさは伝わった(理解できた)んだけど、それよりいろいろ環境が変わった(チーム体制が変わった)中で、ちゃんと1年目のGT500のトラックエンジニアとしてはチャンスをもらったというか。ベテランの選手はもちろんすぐ優勝したい、新しい組(ドライバーとエンジニアとの新たなコンビネーション)でもすぐ前(トップ)では走りたいので。ただそれ含めて、僕に向けてはやさしくというか、時間ももらったし。ちゃんとエンジニアとしても育ててくれた感じもあったから。野尻は性格的にはそういう風な人と思うんだよね。細かいけど深くまで考えて他のひとのために考える人、だね。

N:思い返すと、最初のSFのときのテストかな、鈴鹿の。あのときは確かに速かったけど、めちゃくちゃオーバー(ステア)だったから、僕はイヤだったんです。今も(オーバーなのは)イヤだけど(笑)。だから、イヤだって言って。あとは、ライアンのパーソナリティとかその辺とかでいうと、そもそも日本人とカナダ人って違うじゃないですか。僕としてはどういう感じの人でどういう風にやっていけばいいんだろうなっていうのがすごい気になったし、コミュニケーションもちゃんと取れるのかなとか、そういうのも含めてすごい気にはなってましたね。やってみたら普通だし、今もここ最近、また日本語が良くなってレベルアップしてるかなっていう気はする。コミュニケーションもすごい取れるし。僕、ドライバーも同じですけど、それぞれの仕事に責任があると思っていて、そういうものをしっかりと全うして仕事をしていくというか……。向上心は絶対ないと多分ドライバーもそうだし、エンジニアさんもできない仕事だと思うんですけど、そういうものがライアンもあるから、どんどんチームも良くなってきているんだろうなとすごい思いますね。なんか言い方は悪いんですけど、やっぱ日本人のほうが細かいのかなとか思ったり、外国の人は結構大雑把で、いい加減みたいなところがあったりするのかなぁとか思ったりもしてたんです。だけどライアンはそうじゃないし、言ったら言ったなりに応えてくれる。その辺はすごくドライバーとしてもやりやすい。ドライバーとして僕のやり方を考えると、すごくやりやすいですね。細かく見てくれるんで。

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