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モーター スポーツ コラム 2021年6月23日

サバイバル戦となった2021富士24時間レース、そこで垣間見えた“絶対王者”の戦い方

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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「僕のスティントの時にトラブルが起きて、緊急ピットインの話も出ました。でも、そうすれば勝負権がなくなってしまうので、ギリギリのところまでコース上に残って対処して、何とかトラブルをごまかしながら走れる方法が見つかりました。あそこを切り抜けられたのは大きかったです」

2018年と2019年の富士24時間での総合優勝に大きく貢献した藤波。昨年も81号車の一員として参戦したが、レース後半の不運なアクシデントにより勝機を逃したのだが、それが本人の中で物凄く悔しい敗戦として刻まれた。それもあってか、今年は事あるごとに「今年は絶対に富士24時間で勝ちたい!」と強調してコメントしていたのが印象的だった。

昨年スーパー耐久に復帰したTeam DAISHINにとっては初の富士24時間制覇となった。

その想いがあったからこそ、81号車に見舞われた最大のピンチを切り抜けた原動力になったことは間違いない。

富士24時間レースも4回目を迎え、各クラスともレベルがどんどん上がってきており、よりシビアな戦いが展開されるようになったが、4回中3度の総合優勝という実績を見ても分かる通り、GTNETが完全に頭ひとつ抜けた“強さ”を持っていることが、今回の戦いぶりで証明された感があった。

来年はどんなチームが現れ、彼らに挑戦を挑んでいくのか。そこは楽しみな部分ではあるのだが……この“絶対王者”の壁を崩すのは、そう簡単にはいかないだろう。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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