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モーター スポーツ コラム 2021年4月30日

GT300王者から次なる目標へ……秘めたる想いを胸に戦う56号車の藤波清斗

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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「少しでも気を抜いたらダメだった頃に戻ってしまうと思っています。そういうことがないように今でも意識しています。やっぱりイメージを変えていくのは難しい反面、(信頼を)失うのは簡単。その中で……ここ1~2年でイメージを少しずつ変えられたのかなと思います」

スーパー耐久で結果が出れば出るほど“気を抜いちゃいけない”と強く意識するようになった藤波。そうした地道な努力が評価され、2020年はKONDO RACINGのGT300シートを獲得すると、シーズン2勝を挙げてGT300チャンピオンに輝いた。

7チームにチャンピオン獲得の権利がある状態で迎えた昨シーズンの最終戦。藤波(右)、オリベイラ(左)のアグレッシブな走りで王者の座を掴んだ

ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ2021年開幕戦の岡山。そこには昨年以上に気合いが入っている藤波の姿があった。2年連続チャンピオンを強く意識しており、そのために各レースをどのように戦っていくかを常に考えている様子だった。

タイトル防衛を目標に掲げるのは当然のことだが、藤波の中にはそれ以上に達成したい新たな目標がある。GT500クラスへのステップアップだ。

本人は表立ってコメントはしていないが、その想いは今年に入ってから人一倍強くなっているというのは、取材しているこちらにもひしひしと伝わってくる。そのために、今年どんな走りをして、どういう結果を残さなければいけないのか……。それがしっかりとイメージできているという雰囲気だった。

その力強さが開幕戦から存分に発揮された。当初はライバル陣営が速さを見せるのではないかと思われた中で、オリベイラとともに予選4番グリッドを獲得すると、決勝ではスタート直後の混戦でひとつポジションを上げて3番手に浮上。好ペースで周回を重ねるトップ2台から引き離されることなく、必死に食らいついていった。

前半スティントでトップに立つことはできなかったが、常に射程圏内に留まっていられたことが、ピットストップでの逆転を可能にしたとも言える。

「テストの時と比べて気温や路面温度が全然違って、正直『どうなるんだろう?』と不安もありました。ただレースウィークが始まってみて、予想以上にクルマのコンディションだったり選択したタイヤとのマッチングも良い感じでした。レースでもライバルに離されることなく、ついていけました。ちょうどセーフティカーのタイミングでピットに入りましたが、メカニックの作業が完璧で、そこで逆転できました」

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