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SUPER GT 第1戦:山下健太(No.14 ENEOS X PRIME GR Supra)「結構疲れました」
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子── 迎えた75周目。ヘアピンのアプローチでついに勝負がつきました。
山下:あのときは、一番今回やったバトルの中で、坪井選手に抜かれる可能性が一番高かった場面かなと思ってて。多分、坪井選手が自分のスリップから抜け出た場所がすごく良くて。その加速を維持したまんまヘアピンに行ったので。ヘアピンのブレーキングをする段階で、自分のほうが半車首以上後ろの状態でブレーキを開始したので、「これマズい!行かれる!」って思ったんですけど、自分もギリギリまでブレーキを遅らせてたんです。けど、坪井選手がそれ以上ブレーキを遅らせてて…。「それ、止まれんのか!?」って思ったんですけど、坪井選手、止まれなかったですね。自分もブレーキがギリギリで結構ロックしてたんで止まれないんじゃないかって思ったんですけど、ああいう形になって。結果的には”助かったな”っていう感じです。
── コースアウトした坪井選手ですが、それでも挽回して迫ってきました。心配は?
山下:あのあとチームと無線のやりとりをしていて、「こっちのタイヤが結構マズいしズルズルだし、振動も出ているのでちょっとヤバいかもしれないです」っていう話をしてて。なので36(号車)とのタイム差を教えて欲しいっていうことと、毎周ごとに何秒詰まったのかというのを教えてもらってて。7、6、5周って残りが減っていく周回に合わせて36との差を聞いていて、「多分大丈夫だろうな」っていうなかで自分は一応コントロールしてやってました。タイヤの振動とかはあったんですが、基本的にBS(ブリヂストン)さんのタイヤが壊れることはほとんどないし、ガソリンも基本的に1周決められている使っていい量の基準を下回る燃費で毎周毎周走っているのを確認してたんで、特に不安はなかったです。
山下健太(No.14 ENEOS X PRIME GR Supra)
── チェッカーを受けたときの気持ちは?
山下:いや、もうほんとに純粋にうれしいなと思ったのと、疲れた~って思いました(笑)。やっぱり展開が展開なので、多分自分が追い詰めていくほうであれば、周回数がどんどん減っていくような感じがするんですけど、自分が追い詰められてるときの周回数の減りの遅さ(苦笑)っていうのが、やっぱり今回特に長く感じましたね。そもそも30周、40周って(バトルそのものが)長かったですけど。もう、結構疲れました。
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