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SUPER GT 第1戦:山下健太(No.14 ENEOS X PRIME GR Supra)「結構疲れました」
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子No.14 ENEOS X PRIME GR Supra
── 大嶋選手のスティント中、無線を通じてのインフォメーションは?
山下:無線はあまりしてなかったと思うんですけど、こちらから見ていて、37(KeePer TOM’S GR Supra/阪口晴南)を追い回すくらいのスピードが見えたんで、「これ、結構後半勝負なんだ」と思ってて。もし前に出れれば勝てるかなっていう雰囲気で見てました。ピットインのタイミングですが、基本的にSC(セーフティカー)のリスクがすごいあるので、前半のスティントはミニマムに近いところでピットストップするっていうのが、多分どのチームも作戦だったと思います。
今回はたまたまSCが入りそう…というタイミングがミニマムの少し後だったので、多分ほとんど全車がそこで(ピットに)入る形になって…。ほんとにすごいぐちゃぐちゃになったんです、ピットが。ただそのなかでも、今回ROOKIE Racingの新しいメカさん含め、ほんとに完璧なピット作業をしてくれてかなり余裕をもってトップに出られたので、ピットアウトしてすぐ「これはすごいチャンスだな」と。ピットクルーのみんなのためにも頑張んなきゃいけないなとも思いました。
No.14 ENEOS X PRIME GR Supra
── コースに出ると、坪井 翔選手(No.36 au TOM’S GR Supra)が背後に迫り、その後、30周以上に渡って壮絶なドッグファイトを展開しました。”手に汗握る”戦いを繰り広げていた心境は?
山下:「いけるだろうな」っていうのは大嶋選手のスティントを見て思ってたんですが、SC明けて2~3周した時に、いまいち(タイヤ)グリップもあんまりないし、バランスもあんまり良くなかったので。逆に坪井君がすごい勢いで迫ってきて…。速かったので、その時点で「いけるな」とは思わなかったですね。逆にもう「残り40周くらい、これヤバいな」って思いました。
抑えるのは厳しいなとは思ってはいたんですが、やっぱり岡山のコースレイアウト的に抜けるポイントっていうのは限られてて…。基本的にバックストレートエンドのヘアピンが一番勝負ポイントと思うんですが、それ以外はGT300に詰まったとき。そのふたつをしっかり押さえておけば、まぁ大丈夫かなというのが自分の中ではあったので、そこだけは絶対に押さえるように1周1周組み立ててました。
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