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2番手タイムは、DENSO KOBELCO SARD GR Supraのヘイキ・コバライネンと中山雄一によって記されている。このチームは体制不動、安定のGRスープラ+ブリヂストンのパッケージで挑む。決勝での安定感には定評があるだけに、予選で上位につけることができれば、期待はぐっと高まってくる。そして同パッケージで3番手は、KeePer TOM’S GR Supra。ただ本来なら、平川亮のパートナーはサッシャ・フェネストラズになるはずだったが、実はまだ来日できていない。そこで公式テストから、GT300クラスで参戦するはずだった、阪口晴南が起用され、開幕戦もドライブすることとなった。そのことが吉と出るか、凶と出るか……。
岡山テストでは2番手タイムを記録した39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra
4番手はチャンピオンの証、ゼッケン1をつけて臨むSTANLEY NSX-GT。このチームも山本の、本来のパートナーである牧野は療養が続いて開幕戦に出場できず、武藤英紀が代役を務めることになる。とはいえ、武藤も経験豊富なドライバー。山本のドライビングスタイルと大きな違いさえなければ、意外な化学変化も期待できるのではないか。
チャンピオンゼッケンを背負い、カラーリングも一新された1号車 STANLEY NSX-GT。開幕戦では牧野の不在をベテラン武藤がカバーする。
ニッサン勢のトップは、8番手につけたカルソニックIMPUL GT-R。平峰一貴のパートナーは、松下信治に改められた。正直、このチームに限らず、ニッサン勢が下位におさまっていたのは、意外な感もあった。前述のとおり今年のGT500クラスはボディ形状の変更が許されておらず、その意味においてエアロをテクニカルコース重視にしているGT-Rにとって、岡山では有利に働くと思われていたからだ。
松下信治の電撃移籍で注目を集める12号車 IMPUL GT-R
だからこそ、テストはあくまでテストということなのか? 公式テストでロングランを優先していたとするならば。今年のGT500は、やはり蓋を開けてみなければ分からない。これだけが今、明らかなことだ。
なお、この他にドライバーラインアップを改めたのは、ENEOS X PRIME GR Supra(ROOKIE Racing)が、大嶋和也のパートナーが山下健太となって、2019年のチャンピオンコンビが復活。リアライズコーポレーションADVAN GT-Rは、高星明誠のパートナーが佐々木大樹に。今年は比較的変化の少ないシーズンでもある。
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