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モーター スポーツ コラム 2021年4月2日

2021SF第1戦プレビュー:“王者”山本尚貴、正念場のシーズン開幕へ

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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「やり場のない思いは正直あるし、あまりモノのせいにもしたくないので、自分でも、何かもう少しできないかなと思っていますが……ちょっと、情けないですね」

通常ならばシーズン中のトップ争いで競り勝っていくための“レベル上げ”のテストをしていく予定だったというが、マシンのベースの部分で良くない症状が出ている様子。2日間の鈴鹿テスト、そして富士テストの1日目も“本来のパフォーマンスを取り戻すため”のテストになっていたという。

「残念ながら、今はレベルを上げていくというよりは、本来のパフォーマンスを引き出すための時間の使い方になってしまっています。富士テストでも残念ながらプラン通りには全くいっていません。とにかく、ひとつひとつ原因を潰していくしかないし、潰していった先に何かが見つかればなと思っています。それを見つける作業は簡単じゃないですし、忍耐力も必要です」

苦悩が続く山本尚貴

しかし、ここで簡単に諦めることなく、困難な状況に立ち向かっていくのが山本尚貴というドライバーだ。富士テストの1日目も夜遅くまで加藤エンジニアとともに原因究明にあたった。またメカニックも、山本に本来のパフォーマンスを取り戻してもらうべく、日付が変わるまで作業を続け、徹底的にマシンに不具合がないかチェックしていた。

今年は鈴鹿テストから、その地道な作業の繰り返しとなっているが、テスト最終日になって、ようやく1つの光明がみえてきた。最後のセッションは、他のカテゴリーのテストもあったほか、気温や路面温度、風向きの変化もあり、大半のマシンがタイムを伸ばすことができず苦戦気味だった。

そこで山本はセッション序盤から上位につけ、最後のタイムアタックでもタイムを伸ばし、トップから0.242秒差の5番手につけた。最速タイムではなかったものの、開幕直前にきて、確実に前進をみせ、テスト終了後の取材では、少しだけ笑顔も垣間見えた。

富士テストでは復調の兆しがみえてきた

「まだまだやれること、やりたいことはあるものの、ちょっとずつ調子は上げられてきているかなと思います。根本的な部分は改善していないというか、(症状が)残ってしまっていますが、それが良くなればタイムを伸ばせられると思います」

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